2009年1月4日日曜日

閑話 その四

イラスト10

 先ずは白状致します。旦那、あっしがやりやした。
 閑話その一で、本文に挿入すると書いた訳は、本来出版される筈だったものを手直してブ
ログにアップしたからで、敗残の晒し者とはこの事です。 平成十八年、定年迄一年半の時
に新たな仕事を始めんと退職し、団塊の世代の同期生を出し抜く心算が大失敗、技術を
身に付けようとの志は立派ながら選んだのは何故だか医療事務。此の歳でも挑戦可能だと
判断した訳で。 ハローワークの職員は「医療事務?止めませんけどね」と意味有り気にの
たまい、だったら止めてくれよ!と今になって思うのだけれど、その時はやる気満々、講習
を三ヵ月受け、それこそ必死にやって、目出度く医療事務の最難関といわれる、合格率27
~29%の資格を取得しました。処が医療事務は女性の仕事、男女機会均等法とは別世界
で男は不要、たまに有る男の求人は要経験者で、詰まり私はお呼びで無いの一言だったの
です(涙)。
 同時進行で書いていたのがこれ、死ぬまでには丹沢の本をだしたいと思っていたので書き殴
り、持ち込んだのが“新風舎”(ご存知でですか?自費出版詐欺で訴えられた出版社です)、
マニュアル通りに「一気に読みました、これは世に出すべきです」と煽てられ、豚も煽てりゃ木
に登るの喩えその侭(恥ずかしながら私は煽てに無闇と弱くて、いや、どうも……)、なけなし
の退職金の一部を払い込み、校正を重ねてさて来月には出版と、ワクワクと待っていたら、あえなく“新風舎”は倒産、残ったのは呆然とした私と原稿のみ(再び涙)。
 笑っちゃうでしょう。笑って下さい。笑う門には福来たる。幸せになってください。
 毒にも薬にもならないこんな本を出しても資源の無駄遣いと無理やり納得していたが、そこは未練タラタラの私の事、友人がブログを出せと薦めてくれていた事を思い出し、彼に頼んでこれを立ち上げて貰った次第で、いや、情無いのです。
 その友人とは後で登場するAで、コンピューター畑のバリバリ、すっかりとことんお世話になっています。
 従って、ブログの容を取ってはいるが、消えてしまった本の亡霊というのが正しい位置づけで、なんともだらしない打ち明け話、申し訳有りません。
 はっきりさせておかないと、何じゃこりゃと思われるのも困るし、自分が忸怩たるものを抱えてしまうのも嫌なので、白状してしまいました。
 改めて笑って下さい!

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