2016年10月28日金曜日

ハイクへのお誘い その四十九




 リハの山、高取山には去年今年と、嫌と言う程通った。まだまだ通うだろう。最初の頃は滅茶苦茶疲れて居たが、最近はそうでもない。リハには間違い無く効く山だ。温泉も含めてで有る事は間違い無い。
 高取山は前に紹介して居るが、リハのコースは違うので、リハコースとして案内しようと思う。初心者のみでも可なのだが、足元には気を付けて下さいね。
 下車駅は伊勢原、大山への登り口の駅だ。改札を出たら右へ、そして左に階段を下って大山行きのバス停も越え、先頭のバス停で栗原行きのバスに乗る。一時間に一本、平日なら八時四十分、土日なら八時三十分が良いだろう。七時代、九時代は分からないけど、似た時間に有る筈だ。
 前回の“お誘い”の逆コースで246号線の神戸から歩いても良いのだが、此の方法なら車道歩きを三十分短縮出来る。たった三十分と言う事なかれ、結構大きいのですぞ。
 東名を越えると日比田地区の山里をバスは行く。風情が有るんだよ、これがさあ。東京農大伊勢原農場を過ぎると終点栗原だが、終点迄行ってはいけない。
 写真は春霞の栗原部落だ。 
 大体からして東京農大伊勢原農場なんて極最近の停留場名で、元は恵泉女学校前だった。神奈中さんよ、金を相当積まれたのかい?
 はいはい、ハイクへのお誘いでしたね。自由乗降区間なので、バスが左折してくねく行って、突き当たりを右折する所で降りるのだ。運転手さんに「聖峰の登り口で下してと言うのが一番間違い無かろう。
 バスと反対に三差路を左へ行く。道標が有るので大丈夫。聖峰、或いは高取山を目指すのだ。以下同じ。
 十分も歩かないで右へ道が分かれる。道標を見落とさない様に頼んまっせ。気分の良い山里を歩いて居ると、左に登る道が有る。車止めの有る其の道を行くのだ(続)。

2016年10月25日火曜日

柄でも無い事 その五十五




 前の休題で間違えて弘法山の話をして、結果山道具の話になって、間違えてオーライに
なった。其の時、カッターシャツを買った話もした。余生短いのだから、気に入ったカッ
ターの一つも着ようじゃないかって事で。
 如何にもあたしらしく無い発想だ。作業員としか思えない恰好で山を歩いて居るのだ。
此の間なんざ、魚屋のスタイルなのだ。
 既述では有るが、お洒落だった時代も有るのだ、此れでもさあ。山スタイルに限る、で
は有るが、一丁前に恰好をつけて居たですよ。
 随分前に書いたので、もう一度ざっと書こう。断る迄も無いだろうけど、お洒落ったっ
て型通りでは無いので悪しからず。
 はねっ返った処では、Gパン地の短パンに網シャツ、其の上に赤いチョッキのみで超特
大キスリングを背負うって奴。日帰り登山の時は、サイドだけで間に合うって有様。
 これは相当に変な奴で有る。日光猿軍団の登山版かと思われる。でもですよ、本人は精
一杯洒落たつもりだったのだ。外には多分殆どこんなの無かっただろうから、ほぼオリジ
ナルと言って宜しかろう。但し夏季限定だ。
 親父のズボンを切ってでっち上げたニッカに親父のお古のウールのジャケット。そして
親父から貰った虎屋のハンチング。おまけにパイプ迄咥えて居たってえのも有った。
 二十歳そこそこの頃の事だ。結構生意気なスタイルでは有りました。割と似合って居た
と自分では思って居るのだが、人から見たらどうだかは分からない。此れは正統派スタイ
ルと言っても良かろう。
 どんどん登ってた頃は、ニッカにナーゲルにキスリング、帽子は被らずタオルを被って
居た。奥田民雄の先駆けってとこだろう。此の頃の臙脂っぽいカッターシャツがお気に入
りだったのだが、完全に擦り切れて消耗し切ったのは休題の通り。
 恰好なんざどうでも良くなったのは五十代半ばからだ。どうせバリバリ歩けなくなった
のに、恰好が何さって心境ですな。
 そして作業員スタイルが定着した訳だが、若い頃は其れなりだったって事で、柄でも無
い話で失礼しました。

2016年10月21日金曜日

休題 その百八十一




 ジェイソン・ボーンが、ボーンシリーズ四作目として封切られた。最終作から十年位経ってるのじゃないかい?
 後から造った作品だから、無理が相当有るのは仕方無い。それでも、許容範囲には収まって居るだろう。
 トミリージョーンズのCIA長官は、老け過ぎでねえのけえ、と突っ込みたくなる処だが、ボーンの父親との絡みが有るので、此れ又仕方の無い事だろう。
 入口で「ジェイムス・ボーン」なぞと言って恥を晒しちまった。007と交じり合ったんですな。もっと交じれば、ジェイソン・バウワーなんてえのも有りかな。此の三人共J・Bなのだが、映画のギャグにもなった程だ。
 マット・デイモンは相当体を絞った。俳優だから当然とは言え、因果な商売だ。膨らんだり締まったり、風船じゃ無いんだから。
 一寸と老けたな、とは思わされるが、アクションは立派にこなして居る。尤もボーンシリーズは台詞が少ないのが売りだから、動けなくなったら終わりですなあ。
 此の回は特に動く。静止シーンは非常に少ない。ゆっくりコーヒーを飲む、なんてシーンは薬にしたくとも無い。
 無闇と激しく動くので、観て居ると下手すっと酔って仕舞う程だ。こりゃあ撮影は苦労した事だろう。
 スワットのトラックが暴走するシーンは酔っ払っちゃう代表だが、おいおい、重装甲車じゃないんだから、それは無いだろう、とつい思って仕舞ったが、気にしなければ気にならない筈だ。
 後から造ってくっつけたにしては及第点だろう。尤もボーンシリーズのフアンだかで、そうで無い人にはどうだか不明だ。
 ボーンシリーズを観てない人が見ても、背景が分からなければ大して面白くないだろうから、前作から観る事をお奨めします。

2016年10月18日火曜日

休題 その百八十




 写真は、晴れていればこうですよー、と言ったもの。
 山道具には全くダメなあたしだが、カッターシャツを最近買った。夏の終わりのバーゲンで、やや気に入ったのが有って、割引価格なので1万円で一寸とお釣りが来る。
 前のカッターが気に入って居たのだが、十年以上使って、しかも重い荷物が多かった頃だもんで、背中が擦り切れてビリビリになり、現在のに買い替えたのだ。
 選んだ基準は、売れ残って値下げして居たからなんだから、あたしの面目躍如で有る、エッヘン。我乍ら情けなくなって来た(涙)。
 それで十年以上着て居るが、山登りのランクが下がったのでビクともして居ない。白いカッターなのだが、何だか今一つお気に召さない。だから売れ残ってたんだけどね。
 着る物なんざどうでも良いってえのがあたしのポリシーなんだが、お気に召さない気持ちは変わらないの、面白い事に。
 で、思ったですよ。後何年山登りが出来るんだ?五年?十年? じゃあ、気に入ったカッターの一つも買ったって罰は当たるまい、残り僅かな人生なんだからさあ。って事で、
“柄でも無い事”になっちまったですなあ。
 やれ登山道具が高いの安いの、長靴が何だの、カッターがどうなのって、結局休題らしい話題になったのは、間違って正解って事?
 話を戻すと、降ったり止んだりのなか、長靴履きでビニール傘をさした魚屋のおっさんのあたしと、きっちり登山姿で決まったYとToが、里山を歩いて鶴巻温泉へ向かって居た。そして目出度く里湯へ着きました。
 Toは下町男だから熱い湯に入ってさっと出るタイプ。あたしとYはヌル湯にゆったり
タイプだ。其処は妥協し乍ら二階で宴会となるのは当然の流れ。
 いやあ、飲んだなあ。山で体力を消耗して無いから、余計になんだろう。大体からて、Toは極めて飲んべなのだ。
 って事で、無事に雨のハイキングは終わった。次は塔へ、Aも一緒に行こうね。