2024年3月28日木曜日

閑話番外 その百五十六


  明日から上越に行く。それが何と三年続けて仙ノ倉を目指す。バカじゃねえの?とお思いだろうが、まあ立派にバカなんでしょうw

 一昨年は入山日は快晴でアタック日はガス、仙ノ倉迄足を延ばしたがダメだった。この時は単独だったので、アタック後テントを撤収して下山、湯沢のビジネスホテルに泊まった。去年はYと一緒で、入山日は小雨後雪、アタック日は快晴だったが強風、為にあたしは耳が凍傷になり、おまけに軽い低体温症だと思うが判断も動きも鈍くなって、平標からテントに戻った。そのリベンジってこってす。

 予定が狂った。Yが珍しくも膝痛となり、こりゃあ単独だと決めて湯沢の宿もとった。するとYからTELで「痛み止めを飲めば問題なく歩ける」と言って来た。冗談ではない、痛み止めで騙したって碌な事にはならない。確り直してから行こうと話をつけた。

 さて、一昨年の「山の報告 仙ノ倉」を読み直したら初日に偉い苦労をしている。喘息が始まった頃なのに、普通のペースで登って無意識に過労となって、テントのなかでそこら中つりまくったって奴だ。指迄つってシェラフの紐を締めるのが大苦労だった。

 単独だとそれが怖い。今回は三十分いや四十分に一回は休憩をとろう。強制的に休まないと又過労状態に陥る。するとつりまくってテントの中で呻くなんて、もう真っ平だ。

 明日は雨である。山の天気では平標は昼で上がるとなっているので、松手山に着いたら上がっているだろう。そしてそこらは新雪の筈だ。去年と似た構図である。明後日のアタック日は軽いラッセルになるのか。天気は晴れ時々曇り、風は10m未満。あてにはならないが、去年の揺すられる強風ではなさそうだ。

 雨の中バスを降りて一人で雪を踏んで行く。一寸と気が沈むが今迄も何度もやって来た事だ。アタック日が好天なら、おお我が雪山よ!となるに決まってる。気を付けて行って来ます。

2024年3月27日水曜日

休題 その五百十四


  「グッド・ウイル・ハンティング」がネットフリックスに現れたので、妻と見た。随分昔に見て好印象を得ていたが、見直したら矢張り相当に良い映画だった。

 マット・デイモンとベン・アフレックスの共同脚本だとは知っていたが、マットがハーバード大学在学中に構想を練った、って事は知らなかった。ハーバード大生だったんだ!

 副題の「旅立ち」で分かる通り、一人の天才のトラウマの為に閉ざされた心が開かれて人間社会(?)へ旅立つ迄を描いている。その閉ざされた心を開く心理学者をロビン・ウイリアムズが演じる。彼が演じなければこの作品の成功はなかったかも知れない。そう思う程ロビンははまり役である。

 尤もその後もずっと、心根が真っすぐで包容力があり、柔和で洞察力に富んだ役、そういう役ばかり演じたロビンはストレスを溜め込んだ事だろう。悪役は家に帰ると凄く良い人だと言うでしょう。悪の部分は演技で消化されるのだろう。良い俳優は心から役になり切ろうとする。善人役なら、撮影中ずーっと良い人間の心ででいようと務めるのだ。ロビンは撮影が終わってもテメー、馬鹿野郎、ってな人間にはなれない、有名俳優になっちゃったから。結果自殺するしかなかったのだろう。彼に悪役を振るプロジューサーがいれば良かったのに。

 話がずれた。マットは数学の天才だが、その他の分野にも通じ過ぎている。天は二物を与えず、がセオリーである。あたしには全く無関係だが、数学の天才は数学に特化されている筈だ。数学は習わずとも勝手に脳内で展開して行く。他の事には普通の反応だろう。

 他にも突っ込みどころは結構あるが、そんなもんは吹き飛ばす出来の作品なので、そうは気にならない。妻の感想は「良いラストね」だった。希望に満ちた旅立ち、のラストでした。

 俗にマット・デイモンに外れなしと言われるが、これがその第一作目であります。

2024年3月24日日曜日

閑話 その四百四十六


  二週間程前から横っ腹が痛い。始めの頃は両側の筋肉が痛んだのだが、やがて右脇腹に定まった。痛みが移動した事からも神経痛だと思える。今も力を加えれば少し痛むが、本番は夜中と朝だ。起きようとして力が掛かると激痛が走る。右わき腹に力が掛かる動作、右手を伸ばして何か取ろうとしても激痛。それも一過性ではなく、力が掛からなくなる迄続く。起き上がるのに失敗して倒れ伏す、何かの時の痛みに耐えかねて膝をつくなんてしょっちゅうある。でも起きて一時間もすれば殆ど痛みは消えている。

 はいはい、休題じゃないって分かってますよ。もうじき春山なので、山歩きには支障をきたさないか気になったので弘法山へ行ったですよ。軽い所の方が良いでしょう、もし支障があっても逃げられるので。

 先週の木曜日、冷たい風が強い日。その代わり富士山はくっきりと、三月とは思えない見え方だった。依って、本当に久しぶりに展望台に登った。三ノ塔から鍋割、雨山あたり迄が丁度樹で見えないのが残念。矢張り皆さん展望台には登って来ますね。普段のあたしなら登って来て、ハーハー言い乍らその侭進んで行くんだけどね。

 結局山歩きに支障はなかった。荷物が重いとどうかなってのも気になるが、まあ大丈夫だろうと言う感じだ。

 問題は夜中の小用と朝起きる時。何せシェラフだから布団より余分に負荷が掛かる。ウウーッと倒れ伏すのかなあ。夜中の小用でテントを出て靴を履くのも負荷が掛かるだろうなあ。ウウーッとかがみ込むんだろうなあ。

 詰まらん心配をしてる訳ですよ。洒落にならない痛みなんでね。ほぼ筋肉痛の感覚だけど、意外と内蔵の問題だったりして。だとしたら相当根深い事になってて、春山どころじゃなくなるかw

 それよっかあたしゃ天気が心配ですよ。