前述のIT氏(此のブログに目を通す、稀種と言おうか、兎に角有難い人)と先日飲んだ時、IT氏曰く。
「あんたのブログは考え過ぎだ、何処の国が資源も無い日本に触手を伸ばすんだい。大体、日本に核攻撃を喰らわせた其の国は、完膚無き迄叩かれて廃墟になっちまうぜ」
えー、博識無類、物が分かり過ぎる程分かって居るIT氏にして此の言有り、此れは聞き捨てならんと、一章設けます。彼の発言は普遍的問題を包括して居ると思えるのです。
発言を整理すると二つの趣旨に分かれるので、別々に考えたい。
1 資源も無い日本に触手を伸ばす国は無い。
気付かれた方も多いだろうけど、IT氏の根本的間違いは置いて於いて、額面道りに取ると、遥か太古から現在に至る迄、侵略された或いは戦争を仕掛けられた国は、全部資源の(多分鉱物とか希少金属とか作物とか化石燃料とか)有る国となる。
違う。アフガニスタンはソマリアはエストニアはフィリッピンはグルジアはフィンランドはボスニアはチベットはフォークランドは、切が無いのでetc。何処に何の資源が有りますか???
資源の無い国は侵略されないなぞと、誰に教わったのですかITさん、吹き込んだ奴は確信犯か馬鹿者ですぞ!!!
で、此の命題の根本的間違いは、資源はとは鉱物とか希少金属とか作物とか化石燃料とかだけで無く、経済、技術、ノウハウ、そして人(本当は地政学的要素が大きいのだが、日本は其の要素はモロに大きいのであえて触れない)。
首領様の国から見れば、侵略の結果日本の経済力が半分以下になっても未だ遥かに富んだ国でしょう?尤も自由経済を失えば、極貧になるだろうけど。それでも世界一流の技術は涎が出る程欲しいでしょう?(首領様の国で無くてもです)
Mr.IT what do you sei.
2 日本に核攻撃を喰らわせた其の国は、完膚無き迄叩かれて廃墟になる。
誰が完膚無き迄叩くの???
勿論アメリカしか無いんだけど、其の時は日本も立派に廃墟で、其の前にそうなると思ったら誰も核攻撃を日本に喰らわせない。安保条約を前提とした核の傘の事だろうけど、あたしゃあそんなものは、日本が廃墟になって初めて効果が有る(首領様の国の核を無力化する大義名分を得て)としか思えない。日本が核攻撃を受ける段階で米国がどっかの国を攻撃してくれるのですか?
敬愛するITさん、貴方の考えこそを平和呆けと定義するのだ。理由は簡単で、先進国の中で我が国だけが(奇跡的に)六十数年戦争をして居ないので、其れが当たり前との前提に立って居るから、流石の慧眼も曇って仕舞ったのでしょう。(他国はリアルです)
目覚めよ、IT氏。嘘八百に耳を貸ず、真実を見よう!!!
偉そうに失礼しました。本当の事は本当なんで、歴史とか出来事を調べて下さい。反論大歓迎ですよ。