2013年5月30日木曜日

クソ面倒な話 その五十八




 ダークマターの正体が明らかになるかも、と記事が有った。例に依って記事の内容が良く分からない。記者も分からないで書いて居る、としか思えない。
 一応お義理で説明すれば、宇宙で観測可能な質量では、星雲(銀河宇宙の事)は存在出来ないのだ。重力不足でバラバラに飛び散って仕舞う。見えない惑星や彗星や岩や塵も有るだろうって?そんなのはとっくに計算済みだ、天文学者も決して素人では無い。
 計算上では、想定出来る物質の質量は、必要量の30%、詰まり、70%もの正体不明な質量に依って、宇宙が構成されて居る訳だ。其れを、ダークマターと称する。
 ニュートリノこそダークマターだ、と言う説が一時盛んに唱えられた。確かにニュートリノは多い。嫌になる程多い。
毎秒あたしの体を貫くニュートリノは、数億個(!)となるのだ。でも、全然物体には作用をしないので、ご心配無く。数光年(!)の長さの鉛も易々と通り抜ける物質(?)だ。
 宇宙に充満して居る物質だが、欠点は質量がほぼ(殆ど、同じ意味か)零で有る事だ。殆ど零でも無限に足せば、大きな質量になるって?そうなんだけど、ダークマターはなれないのだ。

 ΣK=0から∞(1/2)∧K=2

 こういう事で、零寸前を幾ら足しても、(此の計算ではです)或る数にしかならないのだ。従って、ニュートリノ説は消えた。
 で、今度はニュートラニーノ説の様だ。ニュートリノでは無い。似て居るのは名前と電荷の無い事だ。其れにしても紛らわしい。ニュートラニーノは質量が有るので、有力候補になり得るが、未発見の超対称性粒子だ。素粒子ですら無い。
 其れは何だって?分からん!
但しこれが衝突すると陽電子を発生する、と予想されて居る。其の陽電子が計算値を越えて発見されたと言う事らしいが、何が原因だか分からない、と言うのがオチでは?
 本心を言えば、其の観測結果自体が間違ってんじゃないのかい。此の間の、超光速物質発見の騒ぎの様に。
 あたしはとことん立派に素人だから、勘でしか判断出来ないのだが、多分今回の発見は破綻するだろう。そうは簡単に、宇宙は姿を現さないって事だと、思ってます。

2013年5月27日月曜日

登山者満載 その四



 
 今でも土合駅は利用する。勿論、夜行列車で行くのでは無い。大体からしてもう、夜行列車は乗りたくとも無いのだ。
 どう利用するかってえと、上越新幹線の上毛高原駅からタクシーで土合駅に行き、待合室で一泊するのだ。堕落ですなあ。土合の階段も登らないの。唯タクシーを降りて。無人駅に着くだけ。人で無し、と声が聞こえる。。。
待合室で寝る時はあたしとYの二人だけ。処がどっこい、目覚める時は 何時も一人~♪
 とは大違い、十人近くが寝て居るの。一体何時来たんだろう??
 寝てる間に決まってんだろがよ。現に表にには何台も車が停まって居る。うーん、そうなのか。こうなりゃ新幹線ですら古いってこったね。
車だ、車で山へ行くんだ。思えば、そりゃあそうだよね。私が三十の時だって、夜通し運転して、伊那高遠から山道を登って行った。増してや今にしちゃあ、あったりまえだよね。
 夜行列車で山に行くと言うのは、殆ど死に絶えた筈だ。たまにマニアが青春20切符を利用したがる様だが、賛同者は其れ程は居ないと聞いて居る。
 変わる変わるよ時代は変わる。夜行列車の代わりに、夜行バスが登場した。兎にも角にも安い。その癖全席指定だから、通路に座って夜を明かす事も無い。席の確保の為に、何時間も並ぶ必要も無い。
 私は使わないけど、もっと若い人は使う様だ。当然、昔の夜行列車より余程恵まれて居るのだ。私も二度程、正月の南アルプスに入る為に利用した。確かに楽だったが、着くのが早過ぎる。夜明け前と言うより、夜中過ぎの感じで、始発のバスを待つ場所も無く、一度目は本当に凍え切った。
 二度目はターミナルの隅に、とっととツェルトを張って避難した。伊那の冬は、冷えるのですぞお。尤も、大昔の話なので、今はもっと上手に到着時間を調整して居るのだろう。
 (登山者満載 その五へ続く)

2013年5月25日土曜日

休題 その百一




 シュワちゃんが、ラストスタンドで銀幕に復帰した。ラストスタンドはどうでも良い。観て居る時はそこそこ楽しめるけど、後にはなーんも残らないB級作品だ。予想はして居た。あたしもとことん馬鹿では無いので。
 其れなのにどうして観に行ったかと言うと、ターミネーターの印象に惹かれてなのだ。併し、ターミネーターとラストスタンドは違う。とことん違う。 言うだけ野暮だったね。
 ターミネーターは打ち切られた様だ。残念至極では有るが、仕方無いだろう。4が様な造り方では、見放なされて当然だ。前述だが、何故真っ直ぐに造らなかったのだろう。
 一作目の話。ターミネーター役は、エイリアン2・3のビショップが演じる事になって居たそうだ。そこへシュワルツネッガーが「俺にやれせてくれ」と申し出て来て、急遽変更した。ビショップは刑事役で出て居る。
 ま、結果オーライって見本です。ビショップも良い俳優だけれど、大当たりになって四作も映画が造られ、テレビでもサイドストーリーとしてシリーズ化されるなんて事は、まず無い話だろう。
 処でテレビシリーズの、サラは下手に美人を使ったのが、気に喰わない。サラは野性味溢れる女性ではないのか。猿顔で結構だ!
 テレビでは結局、ジョンが未来に飛んで終わるが、え、其れで良いのかい?と思うのはあたしだけだろうか。ジョンが二人になるんだが、年齢が違うからOK
 時間をいじる作品だから、細かい事は考えるまい。考えるだけ無駄ってもんだ。
 T3は割と不評だった。T3でなくT2,5だとは以前書いた。其れでもあたしは好きな作品で有る。唯、シュワルツネッガーがメイクで皺を隠して居たのが、一寸と痛々しかったが。
 もうターミネーターシリーズとはお別れなのだ。T4の製作陣がもっとまともにやってくれたら、続いて居たかも知れない。惜しい事此の上無い。何故ジェームスキャメロンが自ら造らなかったんだよ。ったく。
 ラストスタンドのシュワちゃんは、立派にお爺さんでした。そう、歳なりに良い俳優になれば宜しい。若くて筋肉モリモリは、若いうちの事なのさ。

2013年5月23日木曜日

登山者満載 その三




 バスターミナルで狭いバスから降りて、皆さん大きなザックを背に、出発するのだ。夜行の疲れなんざ、何処にも無い。揃って若者達なのだから。三十代のパーティなぞ、立派なベテランに見えた。四十代ともなれば、大先輩だった。
 うーむ、確かに隔世の感が有りますなあ。言い換えれば、大昔とは今じゃ無いって、こってす。
 話はあっちへ飛ぶ。其れが売り(誰も買わねーー!)の愚ログなんだから御免ね。
  さて、上越となれば、舞台は上野駅だ。こちらは新宿程は混んでは居なかったと記憶して居るけど、何せ大昔の事、全く保証は致しかねます。訴訟は受け付けませんよ。理由は、こちとら惚けた酔っ払いだからさ。
 惚けた(あたしは惚け掛けた、微妙なんでお間違い無く)酔っ払い相手に訴訟を起こす奴が居たら、顔を見て大笑いしたいですよ。
 で、芝倉沢の章で触れた通りに、信越線の夜行列車は新前橋駅で時間調整の為、結構長時間停車した。其の間に駅蕎麦を食べるのだ。此れは悪く無い習慣だった。当時の事なので、一服も出来たしィ。
 殆どの登山者は土合で降りる。あの異様に大きな地下駅だ(え、知らないって?旅番組にも散々取り上げられてるでしょう?行って見れば一発さ!)。そして、一斉に大階段を登る靴音(勿論登山靴だよ)が響き渡る。知らない人に聞かせて上げたい!! 一本編成の列車から降り立った若者達の登山靴の響きを。
 一汗かく頃にやっと改札口ご到着。四百六十二段を登った訳だ。併し未だ表は真っ暗。装備を整えたり、軽食を摂ったりする若者達で、待合室は満員だった。
 用意の出来たパーティから、ライトを点けて出発となる。すると、何と無く皆焦り出して、我も我もと出掛ける事になる。
 ライトの行列が、延々と続いて行く。あの景色はもう見る事は出来ない。今や、そんなに登山者が居ないのだ。居ても、十分の一位なんじゃないのかなあ。
 (登山者満載 その四へ続く)