2013年5月27日月曜日

登山者満載 その四



 
 今でも土合駅は利用する。勿論、夜行列車で行くのでは無い。大体からしてもう、夜行列車は乗りたくとも無いのだ。
 どう利用するかってえと、上越新幹線の上毛高原駅からタクシーで土合駅に行き、待合室で一泊するのだ。堕落ですなあ。土合の階段も登らないの。唯タクシーを降りて。無人駅に着くだけ。人で無し、と声が聞こえる。。。
待合室で寝る時はあたしとYの二人だけ。処がどっこい、目覚める時は 何時も一人~♪
 とは大違い、十人近くが寝て居るの。一体何時来たんだろう??
 寝てる間に決まってんだろがよ。現に表にには何台も車が停まって居る。うーん、そうなのか。こうなりゃ新幹線ですら古いってこったね。
車だ、車で山へ行くんだ。思えば、そりゃあそうだよね。私が三十の時だって、夜通し運転して、伊那高遠から山道を登って行った。増してや今にしちゃあ、あったりまえだよね。
 夜行列車で山に行くと言うのは、殆ど死に絶えた筈だ。たまにマニアが青春20切符を利用したがる様だが、賛同者は其れ程は居ないと聞いて居る。
 変わる変わるよ時代は変わる。夜行列車の代わりに、夜行バスが登場した。兎にも角にも安い。その癖全席指定だから、通路に座って夜を明かす事も無い。席の確保の為に、何時間も並ぶ必要も無い。
 私は使わないけど、もっと若い人は使う様だ。当然、昔の夜行列車より余程恵まれて居るのだ。私も二度程、正月の南アルプスに入る為に利用した。確かに楽だったが、着くのが早過ぎる。夜明け前と言うより、夜中過ぎの感じで、始発のバスを待つ場所も無く、一度目は本当に凍え切った。
 二度目はターミナルの隅に、とっととツェルトを張って避難した。伊那の冬は、冷えるのですぞお。尤も、大昔の話なので、今はもっと上手に到着時間を調整して居るのだろう。
 (登山者満載 その五へ続く)

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

夜行列車が山行に使われなくなったのは、すごく残念なことです。列車のかわりに、暖房のきいた暖かいバスで連れていかれても、夜明け前の寒い戸外に放り出されるのでは、かないませんね。
これから夏山の季節。楽しみですね!はやく、カーっと暑くなるといいですね。

kenzaburou さんのコメント...

>夜明け前の寒い戸外に放り出されるのでは、かないませんね

それも氷点下5℃位なんですよ。

>カーっと暑くなるといいですね

高山は良いんですが、ご承知の通り日本の夏は、カー・ムーなんで。。。。