2021年2月28日日曜日

休題 その三百五十

 

 Dr.中松の醤油チュルチュルで石油をストーブに補充している。今は電動式になっていてスイッチを入れれば自動的に起動し、タンクが一杯になると自動的に止まるのですぞ(知ってるって?失礼)。

 これはとても便利で、以前しょっちゅう溢れさせて騒いだのが嘘の様だ。昼間は良いが、暗い時はゲージが視にくいもんで止めるタイミングを外す。結果溢れるのだが、その苦労から解放された訳だ。

 石油ストーブの使用を禁止されている建物も多いらしい。こっちはそんなの関係ないもんねえ♪ 世田谷の青山学園工学部跡地に建った巨大マンション群、通称”東京テラス“ではベランダの干し物も駄目。禁煙で、ベランダで煙草を吸うのも駄目。そんなとこに住みたかねえやい。

 話がずれた。石油ストーブは熱量が大きいので重宝している。空調で暖房が普通になったが、何だか暖かくない。矢張りガスか石油には敵わない。それに空調だと、地震等で停電になったらお終いだ。石油なら、と言っても今の石油ストーブは電気で発火、電気で制御なので同じく停電ではパーだ。

 で、我が家には古い石油ストーブが仕舞われている。電気とは全く関係のないタイプなので、停電時に活躍して貰おう。上にやかんを乗せて置けばお湯も沸くしね。

 何時かは来るに決まっている大地震への備えは、しておいて間違いはなかろう。既述だが、真っ先に困るのが水なので、安焼酎の4lペットを十個以上も並べてある。何より水が大事だ。東京の人口を給水車で補うのは、どう考えても無理でしょうが。取り敢えずは凌げる様にしなくては、酷い事になる。

 米、醤油、酢、缶詰、即席ラーメン等、食料も少しだが備蓄している。大地震が東京で起きたなら、助けを待っていたって何時になるか分からない。自衛を考えるべきかと。

 結局、石油ストーブと関係無い話になりました。

2021年2月25日木曜日

閑話 その三百五十二

 


 「リハの山」なら高取山と決まっていたが、今回は花立、正確に言えば花立山荘。Yのリハの為なのだ。前回の塔で下れなくなって酷い苦労をしたのでね。

 Yは七時二十六分のバスで、あたしは八時十二分のバス。大階段手前のガラガラあたりで擦れ違うだろうと読んでいた。

 平日の四番バスだから空いている。登山者は五人のみ。花立迄だと思うと気が楽だ。花立のピークを越えて更に塔への登り、その一切が割愛されるのだ。偉く楽に感じられる。

 たまに抜かれたり抜いたり、入山者が少ないから静かなもんだ。Yのリハに付き合うのは、Yは一人ではやらないだろうからだ。放っときゃYは登山者ではなくなる。春山もあたし一人で行く事になる。あの広いテントも夜の宴会も無くなるのだ。それじゃ余りに寂しいじゃないですか。

 寒いので快調に進める。汗が垂れる局面なぞ殆どない。余り差がつくと追い付くのが大変なので或る程度頑張るが、吉沢平に着くと疲労を感じる。ここいらがあたしの限界ってこってす。

 ガラガラを登ってもYは現れない。大階段に取り付いて暫く登ると「ご苦労さん」と声。Yが降りて来た。「花立迄二時間五十分も掛かった」と言う。「そりゃ大変だ」と答えて擦れ違った。山荘前に登ってパンを食べ、Yを追って下りに掛かる。楽ちんだなあ♪ 写真は山荘前からの富士。富士ばかり撮ってどうしようってんでしょうねw

 なかなか追いつかない。駒止小屋でやっと追い付いた。前回と比べるとYはまともに下れている。塔へ行かない事はかくも負担を減らすのですなあ。取り敢えず駒止で一服。

 それからは段々とペースが落ち、中高年パーティにも抜かれるが、どうにか歩けた。Yは里湯にも寄らず帰る。姑が急激に弱って目が離せないそうだ。専業主夫も骨である。

 そういう事では滅多に山にも来れない。近くの品川神社の階段に登るしかないです。偉く急な石段が聳えているので良いリハになる筈です。やればだけど。

2021年2月22日月曜日

閑話 その三百五十一

 


 高取山の次は塔の話。外には無いのかよおと仰りたいだろうが、ここは我慢ですぞ、我儘はいけない(どっちが?)。

 二十日の土曜日、電車内は半分が登山者。渋沢一番バスは六時四十八分なのだが、四十分にはバスが出て、バス停には次のバスが入る。臨時便の前倒しかな。列から外れてベンチに座る人は、四十八分に間に合うようにやって来る仲間を待つのだろう。

 何人にも抜かれる。バスに二人いた同年代と見える女性にも抜かれたのはショックだった。早々に抜いたのは一年生位の男の子を連れた二人の男性。外には二人程の単独者。小学生の男の子と幼稚園の女の子とその両親。正確に言うと男の子だけを抜いた。

 あとの三人は足取りも軽く行く。もう最後の登り近くだ。「もうじきだからね」と声を掛けて行くと、彼も後ろを付いて来る。頂上入口で、よく頑張ったね、着いたよと声を掛けてやるるつもりだったが、母親が待っていたので止めた。一寸と残念な気分。

 風の強い頂上にも結構人がいる。富士は真っ白、南アルプスも居並んでいる。十二時十五分のバスに間に合いたいので、直ぐに下る。前は馬の背の分岐はあっと言う間だったが、割と歩く。花立大階段もあっと言う間に下ったが、今は長い。

 大階段で爽やかに挨拶を還されても詰まらない。うーとかひーとか呻く返事が嬉しい。若者が片足上の段に乗せ、がっくりと息をついていたが、そういうのがとても嬉しい。あたしは人が悪いのでしょうなw

 階段下のガラガラで六十代の男性に抜かれた。かれは軽やかに下り、あたしはよっこらしょと下る。此の差だ。下りに弱くなった。Yの心配以前に自分の心配をすべきだ。

 五時間十三分で大倉。十五分のバスには間に合った。汗もかかない気温だからだ。里湯に入って無事帰ったのでした。

2021年2月18日木曜日

休題 その三百四十九

 

 ネットフリックスのオリジナル作品にミッドナイト・スカイがある。ジョージ・クルーニーの企画・主演である。彼はゼロ・グラビティで宇宙ものに興味を持ったのかな。

 土星の衛星タイタンを探索し、人類移住の可能性を確認した宇宙船が地球に帰還しようとしているが、一切の交信ができなくなっていた。地球は理由は描いていないが、放射能汚染に依り、僅かな生き残りも地下に避難を初めていた訳だ。多分核戦争でしょう。

 北極の観測所にいた宇宙科学者の主人公は避難を拒み基地に残る。宇宙船からの通信をキャッチしタイタンへ戻る様に提案するのだ。

 宇宙の描写はまあまあだが、例に依って流星群に襲われてクルーが一人死ぬ。その描写は何だかなあ、なのだが置いておこう。

 何故タイタンなのか。山と湖と川があって、衛星で唯一大気があるからだ。水の存在も確認されている。但し水はガチガチの氷で、降る雨や湖は液体アンモニア、大気は殆どが窒素で少量のアンモニアと水素ってとこだ。とても人類が移住できるとは思えないのだが、こうなりゃ仕方ないって事です。

 クルーの女性が言う「タイタンの清々しい空気!」。おいおい、あっと言う間に窒息するぞ。温度は-179,2℃、宇宙服を脱げる状況には程遠過ぎるじゃんかさあ。

 クルーの二人は家族を探す為に地球に帰る決断をして、シャトルで地球へ帰る。詰まり地球で死ぬと選択したのだ。大混乱の地球で家族を探せっこないから。

 宇宙船に残ったのは船長と女性クルー。彼女は船長の子を身ごもっている。長い公海だからそんな事もあるだろう。この二人がアダムとイヴになるのだ。死に絶えるだろうがね。

 主人公は基地に残された(退去がどさくさだったので)おしの女の子と二人でいる。彼等は静かに死を待つのだろう。あたしは正しい亡び方だと思います。希望がないって? 人類滅亡には希望がないんです。