2021年2月22日月曜日

閑話 その三百五十一

 


 高取山の次は塔の話。外には無いのかよおと仰りたいだろうが、ここは我慢ですぞ、我儘はいけない(どっちが?)。

 二十日の土曜日、電車内は半分が登山者。渋沢一番バスは六時四十八分なのだが、四十分にはバスが出て、バス停には次のバスが入る。臨時便の前倒しかな。列から外れてベンチに座る人は、四十八分に間に合うようにやって来る仲間を待つのだろう。

 何人にも抜かれる。バスに二人いた同年代と見える女性にも抜かれたのはショックだった。早々に抜いたのは一年生位の男の子を連れた二人の男性。外には二人程の単独者。小学生の男の子と幼稚園の女の子とその両親。正確に言うと男の子だけを抜いた。

 あとの三人は足取りも軽く行く。もう最後の登り近くだ。「もうじきだからね」と声を掛けて行くと、彼も後ろを付いて来る。頂上入口で、よく頑張ったね、着いたよと声を掛けてやるるつもりだったが、母親が待っていたので止めた。一寸と残念な気分。

 風の強い頂上にも結構人がいる。富士は真っ白、南アルプスも居並んでいる。十二時十五分のバスに間に合いたいので、直ぐに下る。前は馬の背の分岐はあっと言う間だったが、割と歩く。花立大階段もあっと言う間に下ったが、今は長い。

 大階段で爽やかに挨拶を還されても詰まらない。うーとかひーとか呻く返事が嬉しい。若者が片足上の段に乗せ、がっくりと息をついていたが、そういうのがとても嬉しい。あたしは人が悪いのでしょうなw

 階段下のガラガラで六十代の男性に抜かれた。かれは軽やかに下り、あたしはよっこらしょと下る。此の差だ。下りに弱くなった。Yの心配以前に自分の心配をすべきだ。

 五時間十三分で大倉。十五分のバスには間に合った。汗もかかない気温だからだ。里湯に入って無事帰ったのでした。

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