2022年3月29日火曜日

ハイクへのお誘い その五十三


  シダンゴ山へは寄(やどろぎ)から登る。寄行きのバスは新松田から出るが、本数は少ない。七時二十分のバスで行ったが、八時代にはバスがなく次は九時代になってしまう。

 寄バス停真ん前の橋で中津川を渡り右へ行く。左からも行けるが右が最短ルートだ。後は道なりに行く。途中に立派なトイレもあって、松田町の気合が感じられる。車道が続くが段々急になり、鹿柵を越えてやっと登山道になるが植林の中だ。そこをひたすら登ると灌木のシダンゴ山頂上(758m)に着く。 頂上だけは植林でなく、灌木が植えられていた。上の写真がそれである。檜岳(ひのきだっか)山稜と蛭ケ岳方面に展望がある。富士山も少し見えるが、その右手のピークが気に掛かる。

 

  もしもシダンゴ山迄で迷った方は、宮地山を通って下山するか、ピストンで戻った方が宜しいです。


 
 頂上から秦野峠方面は割と確りした路だ。標識には「林道秦野峠」と書いてあるが、本来の峠ではなく林道の峠が今の秦野峠なのでそう書かれているのだ。

 すぐに下りになって林道に降り立つ。正面に鉄製の梯子がある。その長い梯子を登るのだ。梯子が終わると階段状の登りとなる。

 


 結構登りが続く。富士山の右手に見えたピーク、ダルマ沢ノ頭(880m)へ登っているのだ。200m近い登りも「800m」の札を越えると緩んで来る。札とは白い札で、標高が書かれていて地面に刺さっている。時々お目に掛かる事になります。

 登り着いたダルマ沢ノ頭も植林の中、今更断る迄もなくこれからもずーっと植林の中なの(涙)。

 ダルマ沢ノ頭から一下りで秦野峠への路を右に分ける。直進すると小さ目なアップダウンを繰り返す。そのうちにぐんぐん下りだす。100m程も下らせられる。当然登り返すのだから多少ガックリとはするだろうが、へん、嬉しいやい、と空元気で頑張ろう。(続)

2022年3月26日土曜日

ハイクへのお誘い その五十二

 

   新しい地図を買ってシダンゴ山から高松山への稜線に、一部は破線だが道ができていたのでハイクのお誘いで紹介しようと書いた。昨日歩いて来たのだが、さてどうしようと迷ってしまった。写真は高松山からの富士山、春霞です。

 地図を見て頂ければ一目瞭然だが、丹沢主稜線から馬の背で分かれた稜線は鍋割山、茅ノ木棚、檜岳を越えて秦野峠に至る。峠で稜線は二分し、南西の稜線はブッツェ平を経て大野山で終わり、南へは高松山に至り、第六天を経て松田山となる。高松山へ向かうと直ぐに東へ支稜線を分けダルマ沢ノ頭を経てシダンゴ山へ続くのだ。

 そのシダンゴ山から高松山だが、ずーっと植林の中で、展望もなければ(未だだけど)新緑も紅葉もない。これじゃあ全然ダメじゃんかさあ。お誘いもクソ(失礼!)もない。

 人には会わないと思ったがシダンゴ山と秦野峠分岐手前で男性に会った。シダンゴ山の人に道の状況を聞いたが詳しい。歩いているのだ。峠分岐手前の人は外国人だった。同じく高松山へ向かうが手前で田代に下る。高松山迄行って246に出るとバスが極めて少ないから、と言う。おお、矢張りこの辺りを歩き回っているのだ。

 地元の人達があちこちに手製の道標を設置している。蛭用の塩迄置いてある。詰まり好き者”に至れり尽くせりなの。あたしも”好き者”の端くれとしてこんな変なコースを紹介しても良いかな、ってなったのだ。

 危険はないが初心者はダメとする。道ははっきりしてるが何せ植林帯、作業道に踏み込み易い。はっきりしてるったって、初心者には分り辛かろう。

 地図上で六時間、決して軽いハイクではない。その上植林歩きで馬鹿にならないアップダウン、変わった方にのみお勧め、って事でどうでしょう。行ったが酷かったぞ、とのクレームはお断りしておきますよ。

2022年3月23日水曜日

休題 その四百十九

 

 今月中半に妻と伊東へ行った。そのホテルは我が家の水準で言うと高級に属する。とは言っても一万二千円一寸となんだけどね。普段がどんなだかバレますなあw

 そこは去年の十一月にもたまには豪華旅行(?)をと、思い切って行ったのだ。その後DMが来ていた。それで少し安くなっていたので又、と言う訳。

 マンボウなのにいっぱいの人。殆どの人が気にしなくなったのは良い傾向だ。決まりを守れって? 無意味な決まりを守ってたら経済が死にますぞ。そっちの方が余程恐ろしい。

 部屋からは一面に相模湾、部屋は綺麗で文句なし。あたしは古かろうと少々汚かろうと景色がなかろうと、温泉さえあればOKなのだが、妻は自宅より汚い宿なんてヤダ、露天風呂がなきゃヤダ、景色がないのはヤダと煩い。それじゃ贅沢旅行になってしまうが、妻の気持ちも分からないではない。

 朋友達と旅行に行く時にはそんな贅沢は誰も言わないが、皆が顔を合わせるだけで嬉しいし、ウノで騒ぐのがほぼ目的に近いので、夫婦の旅行とは異なるのだろう。

 チェックインの時にお土産券を二枚くれた。ホテルの土産屋で土産をくれると言う。妻に選んで貰ってロビーで休んでいると妻が来て選んでくれと言う。一枚は伊東のグリ茶にした、他は重くなるのであたしが選べとの事。

 小さな篭が並んでいて、二品ずつ入っている。篭を選ぶのだ。これはやけにお得な気分になる。普通一枚一品でしょうが。グリ茶は値が張るので一篭一品だったのだ。

 生酒の小瓶とアオサ一袋の篭を選んだ。これは巧いやり方だ。土産物屋だってそうは売れ撒いて。放っときゃ賞味期限が来る物をセットにして提供する。無駄は出ないし(あたし等の様な)客も喜ぶ。

 帰りの送迎バスを従業員が並んで見送ってくれた。たまにはまともな旅行も良いもんですね。