2021年4月30日金曜日

休題 その三百五十九

 


 「鬼滅の刃」について語る人の多くが「進撃の巨人」が凄いと言う。ネットフリックスでも見られるそうだ。ではあたしもと、野次馬根性で見始めたですよ。

 現代の話かと思ったが違った。昔のどこかの設定だが、やけに近代的技術も多用されている。そこいらはスルーして宜しかろう。未だ1シーズンの途中なので巨人の存在自体が謎なのだから。

 「鬼滅の刃」は余りにも分かり易いのが特徴だったが、「進撃の巨人」は謎だらけが売りな様だ。人間世界は巨人に追い詰められて、広くはあるが一か所になっているらしい。内部は幾つのも巨大が壁で区切られていて、それぞれ役割が異なる様だ。

 対巨人戦、人間関係、階級闘争、群集心理、その他諸々の要素を含んでいる。これなら話がどんどん膨らむ。「鬼滅の刃」が様に一本気の世界ではなさそうなのが面白い。と言う事は、見るのにエネルギーを必要とする。あたしの場合だと「鬼滅の刃」を見るそれの二倍ってとこだろうか。

 未だ初めの部分なので、感想の段階には遥かに遠い。面白いかと問われれば、面白いと答えましょう。

 日本はアニメで世界に名を馳せているが、確かに多様な世界を展開し、他国の追従を許さないだろうな、とは思う。子供向けから大人向け迄幅が広い。パターンも様々だ。

 一方実写映画はと言うと、えらく見劣りがするのはあたし一人の感想けえ? 多分同意する方は多いんじゃないかなあ。昔々は日本映画が花開いていたってえのによお。

 アニメは日本。これで行くしかないのかも知れない。絵の質の高さは凄い。「鬼滅の刃」の背景近景なぞ、写真かと疑ってしまう。雪景色を描く為に、実際に雪の里山に行って写生したそうだ。その努力が高品櫃の画面になっているのだろう。アニメ関係者に敬意を表します。

2021年4月26日月曜日

閑話番外 その百二十

 


 緊急事態宣言ですなあ。去年はYが人の目を憚って「山にゃあ行けねえだ」と言うので、じゃあ単独にすっかと思ったが、休みの日は悪天候が続き、結局春山はなしとは既述。写真は三年前の雪の少なかった巻機山です。

 今年も宣言。で、Yに「小池百合子とマスコミの策動に屈するのかね」と聞くと「飛んでもない!」と力強い返事。うむ、一年で色々と学んだなと感心した次第。

 「巻機山か」と聞かれたので、正直に答えた。塔で苦しんでいる様じゃ巻機山は絶対無理だ。雪が消えてからの岩交じりの路を下れなくなる。物凄く楽な稲包山にする。巻機山は普通に塔の登り降りができてからだ、と。

 越後湯沢駅で一泊するのだから、普通は日帰りである。それを例に依って山中二泊するのだから、雪上キャンプに行く様なもんである。ま、何時もなんだけどね。

 稲包山は1598m、同高度の天神平スキー場の積雪が今日現在90Cmなので、雪はあるだろう。ならば心配なしですなあ。とは言っても一日10Cm雪が解けると、ほぼなくなるかも知れない。まあ、何とかなるって。どっかには必ず残雪があるもんだって。

 お、と驚いたのはYがトレーニングを始めた事だ。鐘撞山で下れなくなってから神社の会談を登れと言い続けて来た。Yの家の近くにある品川神社は、急勾配の階段が聳え立っている。五十数段あるそうだ。

 あたしと一緒に言った高取山で少々参って、流石にYもそのヤバさに気づいたのだろう。五十段迄登って下る、を十回繰り返しているそうだ。腿の筋肉が痛いと言う。

 そう来なくっちゃね。放っときゃあ山登りは不可能になるばかりだ。Yの持つ登山用品は唯のゴミになる。巧く安く買った良品ばかりなのに、余りにも勿体ない。品物は良い、唯のメタボおじさんに成り下がってしまう。それじゃああんまりでしょうが。今月末に出発します。天気が一寸と心配です。

2021年4月23日金曜日

柄でも無い事 その八十

 

 実に柄でも無いのだけど、音楽の話です。良い曲だなあと思う曲は多い。これは凄いと思う曲はそうざらにはあるまい。聞いて衝撃を受けると言うと、滅多に無いだろう。その衝撃を受けた曲が三曲ある。あたしが、なのでどうでも良い事この上なしですなあw

 「港のヨーコ、ヨコハマ、ヨコスカ」。ダウンタウン・ブギ・ウギブギバンドの作品だ。紅白でも歌ったので殆どの人はご存じだろう。歌ったと言うより語ったと言う方がピッタリ来るかも知れない。

 歌の概念を無視していた。歌うのはコーラスの部分のみ。多くは語りでできている。その癖状況が浮かび、歌(?)の世界に入り込んでしまう。おー、と衝撃を受けたですよ。これは唯者ではないと感じたが、確かに唯者ではなかったですな。

 「心もよう」。ご存じ井上陽水の曲。オリコン週間七位、年間三十九位なので、大してヒットしたとは言えない。

 井上陽水は言葉を操る名人上手、曲の展開にも意表を突かれた。おー、と衝撃ですよ。”あなたにとって見飽きた文字が 季節の中で埋もれてしまう”。”あざやか色の春はかげろう”。”季節はめぐり あなたを変える”。彼は詩人ですなあ。

 「ボヘミアンラプソディ」。クイーンの曲で、同名の映画は社会現象と迄言われたのは、未だ記憶に新しい。

 曲の構成が斬新と言おうか、型破りと言おうか、なんだだこりゃあ、と衝撃です。フレディの歌唱力もだが、コーラスが尋常ではない。ボーカルより高音を出せるメンバーがいるとは、凄いグループである。フレディが長生きしたらなあと、つい思ってしまいます。あと十年も続けられたら、ビートルズに並ぶ存在になってたかもね。

 以上三曲があたしの衝撃を受けた曲。こりゃ何だよ、との非難は承知してますってw