2021年4月16日金曜日

休題 その三百五十八

 

 福島第一原発の処理水の海洋放出がやっと決まった。無闇と遅かったが決まっただけ増しだろう。他に方法はない事は分かりきっていたのだ。先送りにしていただけ。

 NHKの海外放送では汚染水と表現していたらしいが、処理してトリチウムのみが残るので処理水と呼ぶ。NHKは、例に依って分かっていて誤訳したんじゃないのかな。国内放送では処理水と呼んでいるもんね。

 タンクにたまったトリチウムは九百兆ベクトル。凄い量だと感じるけど、四十倍に薄めて二十年かけて放出するので年間四十五兆ベクトル。国内の原発処理水放出より少ない。

 シナと韓国が抗議をしているが、自分達もやっている。しかももっと大量にだ。良く言うよだが、それぞれの国内向けポーズだろう。

 日本国内の排出基準を大幅に下回るばかりか、世界基準の飲料水規格の七分の一だ。何が問題かと言うと風評被害だ。福島や各地の魚が汚染されると怖がれる訳だ。

 それはメディアの責任ではないのか。処理水放出が決まった、シナも韓国も猛抗議をしている、風評被害が心配だ。そんな報道じゃ国民が不安になるに決まっている。世界の状況はこう、国際基準はこう、まったく問題はないのでご心配なくと言うのが科学的報道だ。

 因みにフランスの再処理工場は年間一京三千兆ベクトルの放出を行っている。勿論基準は守っているので何の被害も発生してない。韓国の処理水は日本海に流れ込んでいるが、被害があったのだろうか。風評被害もありゃしない。福島だけ騒いで、風評被害を発生させたいのだとしか思えない。

 科学的にどうこうは関係なさそうだ。政権に打撃になれば何でも良いのだと判断するのは偏見だろうか? 偏見ではなく正論だとしか思えない。

 これから又非科学的なキャンペーンが始まる。困るのは漁業関係者ですぞ。

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