2013年6月30日日曜日

休題 その百十五




 試しましたよ、ココイチを。矢張り、ヘン、大したこたあなかったぜ。
 白状いたしやす。実は二度言ったんでさあ。何故かって?へっへっへ、野暮は言いっこ無しですぜ。
 でかい口をきいた割には、慎重を期した。敵を全然知らないもんで。何たって、最高が二十四倍の辛さなので、う、と思ったのだ。若い頃、新宿で十倍カレーを食べて、ヒーヒー言わされた記憶が蘇ったのだ。
 馬鹿です。何倍ったって、何に対して何倍なの?GIS規定が有る訳無いし、其の店の水準に対してなのは明白。ならば、チェーン店は無茶出来ないと言うあたしの読みは、当たって居る筈なのだ。
 で、二十四倍に怖気を振るい、十八倍を注文したアホなあたし。いやあ、参りました。辛さでは無く、量に。あたしは無闇と小食になったので、普通のカレーライスが食べ切れない、我が家で一番食が細いんだから。
 フーフー言って食べ終わったが、汗をかいて居たのは量の所為と思われる。
 予想通りの辛さだったが、最高辛を試さなくちゃならない。分かり切って居るのに、又ノコノコ出掛けたのは、間抜けと言おうかクソ律儀と言おうか、いずれにせよ理性的に判断して居たら、一回で済んだのだ。ビビッちまったもんで、アホ。。。。。
 二十四倍ったってMから比べれば子供騙し、辛いものランキングの底が知れた。ハンカチの出番も無かった位だ。
 若い頃、十倍カレーに苦しめられたのは、辛さに慣れて居なかったからだろう。兎に角辛くて無闇と水を飲んだ。すると辛さが新たになる。辛いものの時は、水は飲まない方が良いのでは?
 今は辛さに慣れて居る。味蕾も、潰れたり機能を失ったりで、相当感度が落ちて居る筈だ。それに老化も加えよう。慣れて惚けて、辛さを感じにくくなった?そうなの、きっと。
 若いあたしは新鮮な味蕾で、思い切り辛さを満喫した訳だ。当て推量だが、多分そんなとこだろうて。そう思えば、ココイチもそこそこだったんでしょう。

2013年6月28日金曜日

登山者詰め込み その三




 北穂高の宿でも天候悪化の為、超満員の目に会った。鰯のオイル漬缶詰で有る。頭と足を交互に並べて、少しの無駄も無く詰め込んで寝かせるのだ。詰まり、私の両側は人の足だ。とても嬉しいが仕方が無い。
 前述だったかな?まあ良いや。此の時は快晴続きの為、短パン半袖の私は真っ赤に焼けて居た。ぎっしり詰められて居るのだから、暑い、凄く暑い。従って日焼けが痛くて堪らないのだ。
 我慢ならず、寝床(缶詰?)を抜け出して土間に寝た。何人も寝て居たが、皆さんセーターなぞを着込んで居る。私は短パン半袖、流石に寒くて眠れない。
 ザックの中には、セーターだろうがシェラフカバーだろうが、何でも入って居るのだが、場所を取らない為に、広間の隅に全ザックを見事に積み上げて有る、私のキスリングは底の部分だ。四角くて平らで、基礎にするには持って来いだからだ(涙)。
 で、又広間の入口に戻り、階段に腰掛けて微睡んだ(まどろんだ)次第。其れでも広間の熱気が伝わって、少しは暖かかったの。偉い混み方だったのだ。
 そして、其れは決して珍しい事ではなかった。昔のお盆の頃の宿で天候が崩れれば、大体そんな有様になった。天候が良くても、なる時はなった。
 桑原桑原、其れ以降すっかり懲りて、幕営中心の山行になったとは、前述です。
 昔の蛭ヶ岳山荘では、五月の連休には驚く程の客がやって来て、階段にもずらーと並んで腰掛けて寝て居る、と聞いた。気の毒に、其の辛さは良く分かる。丹沢は、五月が最盛期なのだ。
 奥秩父も五月が混む様で、大昔の山と渓谷に、宿の番頭さんの連休奮戦記が掲載されて居たが、定員の数倍の客を、喰わせて寝かせて送り出す、全く戦場の様な騒ぎを面白おかしく書いて有った。実際は、さぞや大変な事だっただろう。其れに、客も楽では無い。
 (登山者詰め込み その四へ続く)

2013年6月26日水曜日

クソ面倒な話 その五十九




 野中君が余計な事を言って中国を喜ばせた。引退したのだから、此れ以上国の足を引っ張りなさんな、良い歳をして。
 尖閣諸島の領有権問題を棚上げする日中合意があった、とのたもうた。今其の発言に何の意味が有るのだろう。尖閣諸島は中国のものかも知れません、と言う意味しか無い。
 最近中国の高官が、沖縄も中国に属する、と発言した。其の段で行くと、昔遣隋使や遣唐使を送って居た日本も、中国に属する。全くチベットの二の舞で有る。
 中国の圧力を受けて居るのは、日本だけでは無い。ベトナムは西沙諸島を実鉱効支配されて仕舞った。石油・天然ガスの埋蔵が確認された海域で有る。其処に近づくベトナム漁船は、容赦無く銃撃される。海軍力に差が有り過ぎて、どう仕様も無いのが実情だ。
 フィリッピンも深刻だ。ミスチーフ礁に中国軍が上陸し、建造物を建てて仕舞って、盗られた。更にスカボロー礁はルソン島から180Kmの近さだが、中国艦船が制圧し、実効支配するに至った。
 更に更に、フィリッピンが実効支配して居たアユンギン礁も中国海軍の制圧下となった。流石に堪りかねたフイリッピンは、国際裁判所に提訴した。勿論、中国は全く無視。でも、一応受理はされて目出度い。
 で、国際裁判所が何が出来るかと言うと、“警告的意見”を出してくれる。やったー、流石に国際裁判所、でかした!!
 で、中国が“警告的意見”とやらを尊重するとでも思った???  もしも思った貴方は、間違い無く立派な馬鹿です(きっぱり)。
 何の拘束力も無い。国連と言う幻想の一つだ。日本人は国連を誤解して居る。国連が紛争を解決した件は、殆ど無い。疑う貴方、調べて見れば良い。
 フィリッピンもベトナムも、中国軍に蹂躙されるだろう。次は何処だ?ボルネオに迄中国の力が及んだら、日本のシーレーン(古い言葉ですなあ。でも、今も大事なのです)は切断される訳だ。
 中国の膨張政策は明らかで有る。侵略政策と言い換えても、間違いでは無い。其れなのに、のこのこ中国へ行って、喜ばして来る元政治家とは、どんな存在なのだろう。鳩山君もそうだった。
 あたしは、彼らの正気を疑っている。

2013年6月24日月曜日

登山者詰め込み その二



 
 南アルプスは、ぐんとランプの比率が上がる筈だ。北部は未だ良い。北岳みたいに、水洗トイレにシャワー付きってな宿迄有るのだから。うーん、こうなりゃあ何が何だかさ。
 南部に行きゃーこっちのもんよ(何がだよ?)。ペッペッペ(久し振りです、唾を指に付ける音)ぜーんぶランプ!! そんなに喜ぶ必要は無いのだが、何だかとても嬉しい。大体からして、冬季の避難小屋が夏には営業小屋に変身する世界なのだ。(見方が逆だったかな?)
それもひどくボロボロで、目地から雪や雨が吹き込むアバラ小屋がだ。おいおい、此れで金(かね)取ろってえのかよ?? なのだ。
 フッフッフ、そうでなっくちゃさあ。其れでこそ南アルプスじゃんか。水洗トイレにシャワー付きなんざ、クソ喰らえ!!
 失礼ぶっころばしました。私情が入りましたです。つい、ホームレス型登山者(差別では無く説明です)の本音が出ちまいました。
 外の山域も同じ事。人気が有って人が来れば、便利になって行く。すると、人が来る。良い循環になって居る。え、お前は良いとは思って無いだろうって?確かに好みでは無いけど、経済の原則には抗すべきも無いのだ。
 宿の話に戻ろう。実は、私は余り宿を知らない。大体テント生活だったからだ。でも、幕営地は大抵宿の傍だから、何となく分かるのだ。え、何となく分かって立てた章だって?はい、済みませんですねえ♪
 彼方此方宿には泊まったが、意識に無い。意識にのぼったのは、“ひどい目大会”の章の双六小屋が初めてだろう。記述がダブルけどご容赦。天候が思わしくない為停滞する客と、テントを撤収して逃げ込んで来た客で、宿は立錐の余地も無くなったのだ。
 廊下にも、ずらーっと人が寝て居る。其の人達を踏みつけ乍ら、反吐を抑えてトイレに走る私は、哀れでした。
 (登山者詰め込み その三へ続く)