2013年6月24日月曜日

登山者詰め込み その二



 
 南アルプスは、ぐんとランプの比率が上がる筈だ。北部は未だ良い。北岳みたいに、水洗トイレにシャワー付きってな宿迄有るのだから。うーん、こうなりゃあ何が何だかさ。
 南部に行きゃーこっちのもんよ(何がだよ?)。ペッペッペ(久し振りです、唾を指に付ける音)ぜーんぶランプ!! そんなに喜ぶ必要は無いのだが、何だかとても嬉しい。大体からして、冬季の避難小屋が夏には営業小屋に変身する世界なのだ。(見方が逆だったかな?)
それもひどくボロボロで、目地から雪や雨が吹き込むアバラ小屋がだ。おいおい、此れで金(かね)取ろってえのかよ?? なのだ。
 フッフッフ、そうでなっくちゃさあ。其れでこそ南アルプスじゃんか。水洗トイレにシャワー付きなんざ、クソ喰らえ!!
 失礼ぶっころばしました。私情が入りましたです。つい、ホームレス型登山者(差別では無く説明です)の本音が出ちまいました。
 外の山域も同じ事。人気が有って人が来れば、便利になって行く。すると、人が来る。良い循環になって居る。え、お前は良いとは思って無いだろうって?確かに好みでは無いけど、経済の原則には抗すべきも無いのだ。
 宿の話に戻ろう。実は、私は余り宿を知らない。大体テント生活だったからだ。でも、幕営地は大抵宿の傍だから、何となく分かるのだ。え、何となく分かって立てた章だって?はい、済みませんですねえ♪
 彼方此方宿には泊まったが、意識に無い。意識にのぼったのは、“ひどい目大会”の章の双六小屋が初めてだろう。記述がダブルけどご容赦。天候が思わしくない為停滞する客と、テントを撤収して逃げ込んで来た客で、宿は立錐の余地も無くなったのだ。
 廊下にも、ずらーっと人が寝て居る。其の人達を踏みつけ乍ら、反吐を抑えてトイレに走る私は、哀れでした。
 (登山者詰め込み その三へ続く)

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