2022年12月30日金曜日

休題 その四百五十七

 

 旅割が延長になったので、それではと申し込んで妻と二人で熱海に行って来ました。まともな値段では、おいそれと旅行にも行けないのだ、えっへん!

 冬休みに入ったので子供連れが多い。定番のジジババ(あたしらもその仲間かw)よりも中年以下の方が多い。

 チェックインしてる時に隣の窓口で初老の夫婦が何やらトラブっている。「金城館で間違いありませんか?」と聞こえた。館内の説明や旅割の手続きが始まったので後は聞いていないが妻がその続きを聞いていた。部屋に向かう時に「凄いわよ、あの人達伊豆長岡と熱海を間違えたんだって」と嬉しそうだ。「長岡は近いですかと聞いてたわよ」。え、偉く遠くはないがそう近くもない。「娘が予約したんだが」と言っていたから、娘さんの説明が不十分だったのか、ちゃんと聞いても忘れたのか。

 救いは同じ金城館なので「こちらにも空室がありますから」と宿が塩梅してくれた様子、暗くなって駆け込まないで済んだ訳だ。長岡のキャンセル料も発生しないで済んだのは非常に目出度い。

 我々にも充分あり得る話だ。忘れる、勘違い思い違いは日常茶飯事だ。昔は一度聞けば覚えたが、今は何度聞いても忘れるだよお。愚痴はよそうよ 歌でも歌おう~♪ そんな古い歌がありましたなあ。

 妻は露天風呂大好き、あたしは最近は内風呂好きになった。従って露天には行かない。内風呂がたっぷりと広かった。うん、これは良いや。一時間以上も入っていたが、昔より時間が短くなりました。風呂に入っているにも体力が必要なのだろう。

 三千円のクーポンが二枚、妻は使いきれないなぞと謎の心配をする。あれもこれもと言ってるうちに見事に使い切った。熱海だから土産物屋には事欠かない。伊豆長岡だったら苦労かも。今年最後の旅行でした。

2022年12月27日火曜日

閑話 その三百九十一 

 


 

 今年の一月二十二日にと高取山へ登った。その後は家庭の事情で山には来れなくなった。あたしは喘息の為高取山へ行かなくなった。十一ヶ月振りに二十三日、と高取山に行ったのだ。あたしは未だ良い、弘法山でも行ってはいるから。は堀山から下るのがやっとと言う有様だったので、バネの衰えがひどく進んだ。少しでも歩かせようと高取山へ引っ張り出した訳なのだ。

 バスには三人の女性パーティがいた。高取山である。バス停で声を掛けられて同じ目的地と分かった次第。尤もそのバスで行ける山は他にはないんだけどね。

 三叉路で降りて我々が先に歩き出したが「絶対に抜かれるよ」とが保証する。まあ、そうなるでしょう。偉く寒い日だった。稜線に上がると刺す様な風だ。頂上で一服つけてるうちにすっかり冷え込む。

 下り始めは良かった。段々の下るペースが落ちて来る。このコースはアップダウンを繰り返すので未だ増しだ。下りっぱなしだったら堀山の時の様に、倍の時間が掛かる事になる。悪くすると歩けなくなる。

 途中で八十代の単独男性二人と擦れ違う。八十過ぎて山登りとは立派だ。あたしも是非そうありたいですよ。そしてもだ。しょっちゅう山へ連れ出すしかないだろう。

 下りがブレーキになって、普段は十二時のチャイム(伊勢原市と秦野市の両方。市境稜線だもんで)を吾妻山を越えて聞くのだが、今回は吾妻山の大分手前だ。十五分以上時間を喰っている訳だ。

 本人も下りが思うに任せぬ事を嘆いている。筋力の衰えだと。そうなのだ、下りはバネが必要だ。若者はぴょんぴょんと下るが、中年以降はそんな真似はできない。バネの差です。バネすなわち筋力なんですなあ。

 無事に里湯に着いて風呂上がりのチューハイ、これがあるからも苦しいのは分ってても来るんでしょうねw

2022年12月24日土曜日

休題 その四百五十六

 

 クリスマスイヴコンサートに長女に招待され、妻と初台の東京オペラシティへ行き、長女と孫二人と共に聴いて、今帰って来た。

 ウィーン弦楽合奏団のクリスマス演奏会である。今回はハーブも編成に加えたと言う。合奏団なので指揮者はない。芸術監督のビオラ奏者の合図で曲が始まる。

 1Fのやや前方左の結構良い席。見回すとFは満席、2Fも九割八分以上の入りである。聞いた事もない合奏団なのに、と思ったが、あたしが知らないだけかもねw

 演奏が始まった瞬間、弦楽器の音の圧倒的豊かさにびっくらこいた。書いてて己のバカさに呆れる。普段PCや安再生機で安っぽくも貧弱な音ばかり聞いているからなんだよねえ。場所はオペラシティ、演奏は一流ならそれは至極当然なんですよね。

 第9じゃなかったが、年末の風物詩に近くはなっている。武漢肺炎で中断されてたが、割と我々夫婦は年末にコンサートに行ってるんです。中年からだが、良い習慣だと本人は思ってるです。子供も連れて行ったから、子供もコンサートに行く様になったってか。悪くはない話です。

 終わってのアンコール拍手が嫌いだと前に書いた。今回はアンコールに答えて演奏をしてくれた、それも三曲も。こんなんあるんだと驚いたですよ。

 「清しこの夜」「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」「戦場のメリークリスマス」がアンコール曲。長女は「清しこの夜」は読めてたんだけどあそこ迄やるとは、と言っていた。

 曲に依って色々と演出し、ヴァイオリンやビオラのソロをどんどん移して行く。妻は「ずれないで繋いで行くのが凄い」なぞとのたもう。それズレたらプロにはなれないんだが、れが未だに分からんのでしょうな。「バカ言うな!」と言うのも疲れたの言いません。ま、破れ鍋に綴じ蓋ってこってしょう。