2020年12月31日木曜日

閑話 その三百四十四

 


 年の終わりにどうでも良い話、ゴメンネ。恒例の忘年山行をやったですよ。懲りもせず塔に登って堀山の秘密幕営地泊まり。しーっ、違法行為なので内緒ですよ。

 二十八日に行って二十九日に下山だった。予報に反して雨は降らず日が射す塩梅で、雨の幕営を覚悟していただけに嬉しい。富士山迄姿を現したんだから上出来だろう。勿論Yと一緒である。

 初日は予報が悪かった所為もあるだろうが、兎に角登山者が少なかった。あたしが乗った八時十二分のバスに登山者は四人だけだった。Yの乗った七時二十分のバスも登山者は四人だったそうだ。二人のスピード差を考慮して時差出発をした訳だ。

 泊まり装備なのでリュックはでかい。ゆっくり行かないとダメなので当然二人に抜かれた。バスにはもう一人いたが、馬鹿尾根には来なかった様だ。鍋割かな。

 堀山に着いたがYのザックがない。何処かトンチンカンな所に置いたのだろうと、サブザックを取り出して身軽になって登る。身軽になっても身軽には登れない。それなりにヒーヒー言わされる。爺さんになったのですよ。

 花立を越え、最後の階段連打ではうっかり、そろそろ最後の階段だろうと上を見ちまった。曲がりくねってずーっと階段が続く。そのガックリ感が嫌だから先は見ない様にしていたってえのに、馬鹿ですなあ。

 頂上に着いたらYがいた。当たり前である。四時間二十分掛かったと言う。あたしも四時間かかっていた。山々は姿を現し、青空も広がって居る。柴犬迄いたw

 Yに先に降りて貰い、あたしは暫く詰まらない写真なぞを撮って十五分程遅れて下った。ポツポツと擦れ違う。次のバスの諸君だろう。ボッカの鉄人が大きなプロパンボンベを背負って登って来る。凄いの一言だ。鉄人が引退したら尊仏山荘はどうすんだろうかね。(続)

2020年12月27日日曜日

休題 その三百四十二

 

 鬼滅の刃を書き足りなかったので続ける。煉獄杏寿郎に惚れたと言って居るユーチューバーが多い。実に尤もな事だ。

 彼はTV版のラスト近くで九人の柱として出ただけだ。従って情報は殆どない状態だ。常に真っ直ぐ前のみを見て、話す相手の目も見ない。感情を表さず常に断言する。大分変な奴としか思えない登場をする。

 その彼の生い立ちや環境をそれとなく分からせて行くシナリオは巧い。そして全力で戦い、敗れても尚、敵を道連れにしようと最後の力を振り絞る。結局敵には逃げられてしまうが、あっぱれな最期である。煉獄杏寿郎に惚れる人間が排出するのも道理である。

 TV版を見始めた頃、深夜番組だからネットフレックスが安く買ったのだろうと書いた。ネットフレックスの日本支社長が外の関係者と鬼滅の刃について語るネット番組があった。安く買ったなんてゲスの勘繰りでした、済みませんでした(ぺこり)。

 支社長は日本のアニメ業界の苦境(らしい、あたしは全く知らないけど)を見て、CG作業がやり易い装置だかソフトだかを援助するよう本社と掛け合ったそうだ。彼曰く「これは寄付でもボランティアでもない。将来に対する投資だ」と。

 日本のアニメはひょっとすると世界最高水準に達しているかも知れない。あたしはそっちにうといので分からないが、ディズニーに引けを取るとは思えない。その日本アニメが衰退しない努力をしてくれていたのだ。納得して大金を払ってくれたネットフレックスも偉い。投資の必要性を確り認識しているのだ。鬼滅の刃を製作したUFOTABLE もその恩恵を受けた筈だ。

 その行為は日本の関係会社にも影響を与えたと言う。それ迄は如何に安く叩くかという態度だったのが、必要な費用は必要だと認識した様だ。支社長、有り難う!

 話が鬼滅の刃から離れてしまった。あの素晴らしい画の裏話だと思って下さい。

2020年12月24日木曜日

休題 その三百四十一

 

 
 

 上映から二ヶ月以上、やっと鬼滅の刃を妻と観て来た。当初の全スクリーン動員の騒ぎは収まり一スクリーンのみ、それも五分の一の入りだ。大騒ぎは流石に終わりました。あ、ネタバレ有りですのでそのつもりで。

 映画版の主役は誰が見ても煉獄杏寿郎だろう。強烈なキャラが輝いている。彼が柱達(鬼滅隊のトップ九人を柱と呼ぶ)の中心となって話を展開して行くのかと思っていたのだが、ここで死んでしまうとは読みを大きく外された。相手が鬼のNo.3(正確にはNo.4)だから仕方ないのだが。

 背景の美しさは特記に値する。書き込んだ諸君には、見事だの一言である。雪の立木なぞ写真を越える現実味と美しさがある。製作会社の技量は恐るべきものだ。

 戦闘シーンが多く、それを絶賛する書き込みが凄く多いが、あたしにはそれ程とは思われなかった。そこそこではあるけどね。

 「心の声」、詰まり本人が思ったり感じたりした事を台詞にする事を言うのがが、それを多用する。常にナレーションが入っている状態だ。無言のうちに観客にそれと悟らせる、の真逆な手法だ。従って物凄く分かり易い。技術としては邪道に近いのかも知れないが、この作品では成功の一因になっている。誰でも分かる、って大きい要素だ。

 今回の主人公煉獄杏寿郎、本来の主人公竈門炭次郎、他の鬼滅隊の諸君は迷いなぞない、絶対善なのだから。前にも書いたが観客に余分な葛藤を感じさせないだけ良いのかもね。

 歴代一位の千と千尋に五億円差に迫って堂々の歴代二位になった。千と千尋を多分抜くだろう。どうしてこんなに当たったのかな? 武漢肺炎に依る閉塞感が背景にあるとあたしは見る。迷いなく正しい道を突き進むその姿が、閉塞感を吹き飛ばし迎え入れられたのではないかと。

 クセになる作品で有る事は間違いありません。見る価値は大いにある、です。

 書き忘れてました。妻はすっかりはまりました。真っ直ぐな主人公達にモロ共感したようです。

2020年12月21日月曜日

休題 その三百四十

  

 裏日本(今は差別語だそうだがあたしは昔から使っているので気にしない)では大雪だそうだ。すると太平洋側は快晴で冷え込む。冬型配置って奴です。

 で、此処の所冷え込みがマジである。本格的な冬が来た。群馬県山沿いも大雪だそうだから、上越国境線にはたっぷり雪が積もる事だろう。来年の春山が楽しみだ♪

 時々水道局下請けのユニフォームを見掛ける。会社を問わずの統一制服なのだ。町田は前あたしの働いていた会社のライバル社が都から仕事を請けている。

 普段見掛ける諸君は検針員なのであたしがやっていた収納とは違うが、お仲間ではある。冬は寒く夏は暑い仕事だ。検針員は現場近く迄バイクで行って後は徒歩での仕事だが、収納員はバイクに乗りっぱなしで走りっぱなしなので、暑さは兎も角、寒さは凄かった。

 一番寒い日はあの日だ。と言っても分からんですよねえ。収納員は現金受領もあるのでお釣りの小銭を持って出る。帰って来ると小銭数え機(?)に金種ごとに入れて、金額を数えて合計し、間違いない事を調べる。それをやってるうちに硬貨の表面に薄く露が付き、それが凍った。硬貨は白く輝いた。

 鞄の中の財布に入った硬貨が凍る程冷えるのだから、風を切って走ってるあたしも凍る程冷えている訳だ。思えば良くぞやっていたものだ。今なら無理だろう。六十代半ば迄だったので耐えられたんでしょうな。膀胱癌もその寒さと関係あったかな?

 今は楽をさせて貰っている。図書館裏口の受付ったって小部屋の中だ。暖冷房付きである。偉く楽な環境ですなあ。何より寒い中バイクで走らなくて良いし。

妻もシルバーで受付の仕事を貰った。小児発達センターである。障害を持った子供達の為の施設だ。こちらも冷暖房付きである。二人共、歳相応の良い仕事に着けました。