2014年3月31日月曜日

クソ面倒な話 その六十五




 クリミア半島が、突然高度に訓練された集団に要所を占拠され、住民投票が行われて、ロシアに帰属する事になった。
 映画もどきで有る。投票結果は圧倒的にロシア帰属票だったので、反対派はボイコットしたのだと分かる。元々ロシア系住民が過半数だったのだから、投票結果は明らかだった。
 大昔はギリシャ系移民が住んで居た様だが、十五世紀にはチュルク系(トルコ系)のタタル人が、クリミア汗国を建てて居る。紆余曲折を経てロシア領となったが、クリミアの住民はタタル人だった。
 第二次大戦後、ロシア人とウクライナ人が大量に移民としてやって来て、タタル人は少
数派になって仕舞った。
 ソ連崩壊後はウクライナに帰属した。そしてつい此の間、又ロシアに戻った訳だ。欧米諸国はロシアの手口を非難はするが、実際は大した事は出来ない様だ。プーチン人気は、ロシア国内で大いに上がった。
 オバマ大統領の所為とは言わないが、最初から、軍事的方法は取らない、と発言した事は大きかった。
 アメリカの凋落を象徴する出来事だろう。今迄、変な正義を振り回して軍事介入を繰り返して来たが、完全に腰が引けた。
 勿論、上手のプーチンはとっくに計算済だろう。残念乍ら、彼は狡くて汚くて力を誇示して国の利益を追求する。決して貶して居るのでは無い。褒めて居る。国の指導者に求められる素質を備えて居る。
 オバマ大統領は、彼の足元にも遠く及ばない。オバマ君の二期目は、無いかも知れない。ま、あたしの予想なんざ、何の役にも立たないけどね。
 さて、気になるのはクリミア方式が成功する、と各国に思わせた事だ。領土拡張を狙う国にで有る。そんな国が有るのかって?フイリッピンやチベットやベトナムやウイグル族に聞いてよ。
 尖閣列島に、ある日突然高度に訓練された男達が上陸し、我が領土を回復した、と宣言しても、打つ手が無いって事です。大丈夫けえ、オバマさんよ。

2014年3月29日土曜日

閑話 その百二十三




 去年の秋深い一日、S、Nと飽きもせずに高取山へ出掛けた。高校同期生のKwとOtも一緒だった。二人は女性だ。数日前に妻に言った。
私「今度の山は、同期の女の子が二人来るよ」
妻「(笑)女の子はないでしょう。あなたとおない歳なんだから」
 言われればそうで有る。でも不思議なもので、あたしの中では未だに女の子なのだ。Kwとは何回か山に行って居るが、Otとは卒業以来だ。詰まり、四十八年ぶりって訳だ。秦野駅で、お互いに名乗り合っちまった。ハッハッハ、確かに女の子はなしだ。お互い様なんだよね♪
 其れは良い、当たり前の話だ。問題はSの事だ。あの、憎たらしい程頑丈で、こいつは人かと疑う程の男が、三つも病気を続けたら参るのだ。
 地図上一時間だから、一時間半位の登りで難度も立ち止まる。Sをトップにたて、あたしはラストの位置に着く。Sのペースで歩いて貰う為だ。
 心房細動が有ると言う。それじゃあ息が切れる訳だ。登りは辛いが下りは大丈夫、と言うので予定通り鶴巻温泉へ向かう。
 うん、下りは問題無さそうだ。スタスタ下って居る。無事に温泉に入り、何時もの蕎麦屋で一杯やる。
S「医者が酒は構わないってさ」
K「飲んでも大丈夫なの?」
S「ああ、何でも無いよ。多分Kより確りしてるさ」
 下りと酒はOKな訳だ。
S「大塚、山下りを計画してよ」
私「下りばかりは無理だが、考えよう」
 一時間はゆっくりと登って貰い、下りをメインとするルートを造れば良いのだ。任せて貰いましょう。
 誰でも歳とともに故障を抱える。だが、喧嘩ばかりして居た憎たらしいSが故障を抱えると、やけに寂しい。
 何、嘆くこたあない、山下りをすれば良いのさ。難しい課題だがクリアーしましょう。

2014年3月27日木曜日

閑話番外 その七十五




 “思い違いは世の習い六”で、「登山者に美女は居ない」が成立すれば、「登山者以外は皆美女だ」が成立すると書いた。実は効果を狙った嘘なので、失礼(ぺこり)。
 成立するのは「美女ならば登山者では無い」なのだ。これではインパクトが無いので、間違いと知りつつ書いたのです。
 でもまあ、「登山者に美女は居ない」と言う命題が既に真では無いので、許容範囲だと愚考した次第です。
 数学的間違いは間違いなので、ゲロッて仕舞いました。
 現に美女はゴロゴロ居るのだ。其れも健康的な美女で有る。少々おへちゃ(死語?)でも、明るく挨拶されれば、輝く美女に思える。
 あたしは、登山者こそ美女だ、と言いたい。勿論男もだ。山に入れば、良い男がゴロゴロしてらあね。何事にも例外は有るのだけど。
 中高年が多いので、美男美女の言葉はそぐわない場合も有る。でも皆さん、良いお顔をしてますよ。
 女を(或いは男を)磨きたければ、登山が手っ取り早いと、無根拠に主張します。いや、当なんだって!

2014年3月25日火曜日

思い違いは世の習い その六




 実はNも似た様なもんなのだ。個人の話にしたけど、「登山者に美女は居ない」は普遍的な勘違いで有る。もし、「登山者に美女は居ない」を成立させれば、「登山者以外は皆美女だ」が成立する。明らかな思い違いです。

☆思い違いその六 「登山者に悪人は居ない」
 こう言うのは辛いが、此れも全くの思い違いだ。残念乍ら悪人も居る。悪人が居ない世界は此の世に無い。ヴァチカンだろうと警視庁だろうと裁判所だろうと企業だろうと学校だろうと地上の楽園だろうとだ。
 M山荘の前経営者は、小屋に有ったコレクションのピッケルをごっそり盗まれ、嫌になって山を下りた。犯人は事情を知った奴、詰まり常連の登山者に決まって居るからだ。
 昔よく有った話だ。冬山に備えて物資を荷揚げし、デポしとく。本番で、デポへ補給に行くと、ごっそり盗まれて居る。即席ラーメン位は残って居る様だ。パーティに取っては死活問題だ。何とか下山するだけでやっとだ。
 一体何を考えて居るんだ、冬山のデポだぞ??? 下手すりゃあ一パーティ全滅も有り得るんだ!! 金が無いのか?或いは人間性が無いのか? きっと後者だろうと、私は思って居る。
 悲しい現実では有るが、山は決して聖域では無い。良い人も登って来れば、悪い奴も登って来るのだ。其の説明で、二つ程例を挙げた。勿論、外にも色々有る。
唯此れだけは言えるだろう。山は里よりも、良い人の割合は高い。
 其れは、汗をかいて登って来なければならないからだ。そして、大自然が心を清めるからだ(え、珍しく甘いぞって? ヘへへ、たまには良いでしょうが)。
 又もや、どうでも良い事を書き散らして仕舞った。悪い癖だとは心得て居るのだが、中々直せるものでは無い。と言う訳で、大変失礼致しましたです!