2014年6月30日月曜日

山とダニのご案内 その五




 神奈川県にとっては由々しき大事だ。大金を注いで造った大倉自然公園が、蛭に滅ぼされるかも知れない。現に、大山周辺のキャンプ場は、幾つも廃止に追い込まれて居る。貴方は蛭だらけのキャンプ場を、お好みになるでしょうか??
 神奈川県も必死で有る。結局は宮ケ瀬ダムを造った為の結果なのだ。宮ケ瀬から先の早戸川流域が蛭の策源地だった。其処が湖になっちまったもんだで、住んで居た鹿や猪や熊達は、仕方なく故郷を捨てて各地に散った。
 無理も無い。彼らは水底には住めない。表丹沢や東丹沢に新天地を求めるしか無かった訳だ。問題なのは、彼らの毛皮には確りと蛭が付いて居た事だ。従って蛭も拡散した。推定だが、きっと当たりだろう。
 ポスターで、蛭を見たら塩を掛けて殺してくれ、と訴えて居る。其の為の塩迄配布して居る。敵もさる者引っ掻く者、そう簡単に退治されるとは思えない。何か良い方法は無いのだろうか。無いだろうね。
 春も五月、新緑がむせ返る様な日に山に登って貰います。そうだなあ、檜洞丸にしよう、三時間半で登れるから楽で宜しい。
 西丹沢でバスを降り、其の侭十分も進むとつつじ新道入り口が有る。其処から登るのだが、ご存知のちゃんとした登山道、じっくり登れば檜洞丸へ登り着く。
 で、何に喰われるんだって?いや、今度は喰われない。
見て欲しい、可憐なバイケイ草を。此の時期の(五月頃です)葉っぱをくるっと巻いた其の姿を。勿論ご承知だろうけど、山ダニや蛭をどう間違えてか書き狂った以上は、バイケイ草でも思い浮かべてバランスを取りたいと思ったのだ。
 馬鹿な章でした(ペコリ)。でも試したい方は、くれぐれも慎重に願います(居ないって?)。
 次の章は其の檜洞丸なんで、ダニも蛭も無し、ご安心を。

2014年6月27日金曜日

柄でも無い事 その四十八




 日本鰻が絶滅寸前で値段が鰻上り、依って、老舗の鰻屋が店を畳んで居ると、前に書いた。
 処がどっこい、今年は鰻の稚魚が豊漁で、秋には鰻の値段が下がるだろう、と言う見通しだそうだ。
 おいおい、捕れれば捕るだけ捕って喜んで、来年は又捕れないと言って騒ぐのけえ?おら達は原始人かい??
 鰻の話(詰まり蒲焼)だから「柄でも無い事」にしたけど、「面倒な話」でも良い話題で有る。其れはどうでも良いって?ご尤も!
 乱獲と潮流の変化で絶滅に追い込まれた日本鰻を、簡単に値段を下げるなよ。鰻屋も保護はしたいが、此処は踏ん張って、血と汗を流すべきだとあたしは思う。
 ああ、其の通り、鰻屋でも無いあたしに発言権は無いよ、分かってらあな其の位。でもですよ、あと何年掛かるか分からないけど、卵を孵化させて稚魚にする方法を模索中なのだ。其れさえ解明出来れば、老舗も復活出来るのだ。秘伝のタレを守って居ればだけど。
 どうせ中国が捕っちまうよ! 確かに。。。。
 買わないってえのも有りでは?勿論、日本が買わなくっても、中国内を含めて外国でも買う所に不自由はしないだろう。
 当然乍ら、値段は全然違うだろうけどね。だって、日本人程鰻に拘る国を知らないから(あたしの無知?)。そうすりゃあ、多少は鰻を捕る気も失せるだろう。
 此処んとこは、捕らない(除く研究)買わない食べない! 我慢する!!
 ひたすら耐えて、卵の孵化から成魚迄のプロセスを完成させるべきだ。調子に乗って絶滅へ追い込んだら、其れこそパーだ。日本鰻に、“とき”の二の舞をさせてはならない。
 まあ、日本鰻を憂いて居ると言うよりも、蒲焼を再び食べられる様にしたい、が本音なので(情けなかあ)、柄の通りの事になっちまって、失礼をこきましたです。

2014年6月24日火曜日

ダニと蛭のご案内 その四




 でも多少不確実なので、確実な地点へ進もう。さもなきゃあ説明する甲斐が無い(何の甲斐?)。札掛から長尾尾根に入る。入り口は分かり易いので大丈夫。四十分も登ると本谷橋へ路が分かれるので、塔へのルートと別れて其の路へ入るのだ。
 昔からのルートなので確りしては居るが、大野君情報に依ると桟道が老巧化してるらしいので、通過は慎重に。四十分も下ると本谷橋に着く。
 そんなに歩くのは嫌だって?うーん、宮ヶ瀬湖の三叉路バス停からなら、林道で二時間一寸で来れるか。確かに其の方が近い。でも札掛に寄って貰いたいんだけど、駄目?
 では、好きに本谷橋へ来てちょーよ。本谷橋は字の通り本谷に掛かる橋で、本谷は早戸川の本流、林道から川原に下りて、キャッキャと水遊びをしよう(雨の中でかい?)。
 やがてキャッキャが、キャー!!になるのだから、たまらないのだ。一時間も遊んで居れば(おいおい、冷えちゃうよ)五、六匹の蛭は喰いついて居るだろう。巧くすれば、もっと沢山かな。
 前述の二十数箇所蛭に喰われたのは、隣の塩水川だが、何、本谷だって棄てたもんじゃない。似た様な生息地だ。絶対外れは無い蛭の大バーゲン、是非お越し下さい!
 又もや悪趣味ですなあ。私は何が悲しくてこんな事を書いてんだろう?人生に絶望でもしたのだろうか?
 と、読み返して見て、此れを書いた平成十八年と現在との、余りの変わりように驚く。尤も、十八年には既にそうなって居て、私が知らなかっただけなのかも知れない。いや、そんなこたあ有るまいて。聞いた事も見た事も無かった。
 休題にも書いた通り、今は大倉周辺や表尾根も蛭の生息地になっちまった。大倉の自然公園でも蛭の被害が出て居る有様、本谷くんだりまで出向く必要も無い。大倉周辺を歩けば済むのだ。酷く悲しい話だなあ……。
 (ダニと蛭のご案内 その五へ続く)

2014年6月21日土曜日

閑話 その百二十九




 此の日は鍋割山荘が開いて居た。土日祝しか営業しない筈なのだが、営業方針が変わったのだろうか。男性は小屋に入って行く。女性は表のベンチで一服つけて居る。
私「こんにちは。大島が見えますね」
女性「え、大島ですか」
私「あの正面がそうです」
女性「あれですか!」
 なに、貴重な喫煙仲間にご挨拶なのだ。あたしは付近の写真を撮って、昼飯とする。見ると男性がドンブリを二つ持って小屋から出て来た。名物(?)の鍋割うどんだろう。
 ぱっぱと昼飯を済ませて、出発とする。緑の中へ飛び込む様な感じだ。




 塔も見える。

 
 登山道を撮ろうとして居たら、たまたま山女がやって来た。此の日は三人としか会わなかった訳だ。


 登りにやけに疲労したので、前途を考える。馬ノ背へ行き馬鹿尾根を下るのが辛く感じる。じゃあ、小丸下りだと決めた。又あの林道を歩くのは一寸と嫌だけど。
 此の決定は正解。小丸への登りでヒーヒー言っちまったぜ、全く。完全に変調をきたして居る。
 小丸から下る前に見回す。爽やかなブナ林帯とお別れだ。一気に下る尾根なのだ。最後の方に小さなコブの登り返しが有る。其処で左足がつったのには驚いた。おいおい、どうなってんの?
 林道に降りれば、後はひたすら歩くだけ。下り気味なので負担は無い。大倉に着いたら勿論O屋だ。お、メニューの値段が変わった。多少値上げした。消費税増税の影響だろう。其れでも、未だ未だ安い店なのだ。一杯のチューハイがやけに利いた。絶対に今日の体調は変だ。
 カメラは、どうにか使い方が分かったかなあ、と言う処だろう。思った色が出ない。勿論GEよっか遥かに増しなんだけど。目がいかれた所為かも知れない。きっとそうだ。
 これからも、研究の要有りと此れを認む、って事でした。