2014年6月7日土曜日

ダニと蛭のご案内 その一




 好んで藪歩きをして居ると、山ダニとは嫌でもお近づきになる。面白いと言おうか不思議と言おうか、藪から帰って服を脱ぐと、バラバラと小枝や葉っぱや砂や土が、そこ等じゅうから(服からなんだけどね)足元へ落ちる。パンツの中に迄も入って居る。
 勿論、襟元や合わせ目などの服の隙間から入り込むのだが、其の時にちゃっかりと山ダニも一緒に入って来るのだろう。喰われるのはズボンのベルトのラインと、ほぼ決まって居る。上から入って、其処で止まるからなのだろう。
 ベルトラインに沿って、幾つか赤い喰われた痕が並ぶ。普通は四、五日で消えるが、消えない事が有った。消えないどころか、日に日に増えて行き、ライン一帯が赤く腫れてしまった。
 痒いし、不安なので皮膚科へ行った。
「山でダニに食われたんです」
「ああ、炎症を起こしたんです。薬を出しましょう、すぐに直ります」
 薬は効いて、本当にたちまち直った。
 山でダニにやられて酷くなったら、躊躇わず医者に行くべきです。余分な苦しみをしないで済むし、万が一ツツガムシ病だったら大変なので。前述だけど、命に関わる場合が有るのです。
 藪が切れた草原で休んで居る時、良く見れば大小の山ダニが寄って来るのが分かる。多い季節は春から夏だ。
 従って冬はダニに関しては安心な季節で有る。でも、冬には余り藪コギはしたく無い。雪が有れば足元が悪い。雪が無くても霜解けのグチャグチャが鬱陶しい。それに、偉く寒い(え、見っとも無い発言だって?反省します!)。
 (ダニと蛭のご案内 その二へ続く)

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