2020年1月31日金曜日

閑話 その三百十



 一月二十四日にYと高取山へ行った。又高取山かよお、他にはねえのけえ、高取山と共にって題名を変えろ、等々仰りたいでしょうが、ここはひとつご勘弁を(ペコリ)。
 去年の十一月に行った時にYは筋肉痛になったのは既述だ。せっせと山に連れ出さないと、専業主夫になったYは衰えるばかりだ。高取山でもやらないよっか増しだろう、って訳で行ったですよ。
 目標は同じく里湯に十二時までに着く事。今回は前より歩調が良い。気温が低いので汗の量が少ないのも、物を言ってるだろう。
 天気は曇天、頂上に着いても何も見えない。こんな日は皆さんご承知で、大山行のバスも列なんてなかった。高取山頂も人なぞいないで、静かなもんだ。
 苦狩りに掛かると、前日の雨で濡れている。土の部分は滑るので注意が必要だ。それで少々スピードを削がれる。二人とも何度か滑ったが、おっと、と言うだけで転倒はしなかった。尤も転んでいたら泥だらけで、泣くに泣けない事になりますなあ。見た人は笑って喜ぶだろうけどね。
 吾妻山までの長い(?)下りや細かいアップダウンも、まあ快調ではあった。それでも吾妻山を下り出した処で正午のチャイムが鳴っちまった。
 里湯に着いたら十二時十分。この十分が縮められない。雨の翌日でなければ、ひょっとすると縮められたかな。それは次回の兆銭って事ですな。
 因みにあたし一人なら、一月中に二時間十五分を切っているので、二人より一時間近く早く歩けるのだ。勿論10Kgはなしである。空身でなけりゃあとても無理です。
 兎に角低山でも何でもYを引っ張り出さなけりゃ、Yは唯のおじさんになる。春山なんて飛んでもなくなっちまう。そうなったら拙いので、月一は引っ張り出しますよ。

2020年1月27日月曜日

休題 その二百八十



 何故その理に適った方針が覆ったなか。山本五十六が真珠湾を奇襲すると譲らなかったからだ。じゃあ、方針に従わない山本を更迭するのが筋ではないか。
 上司の永野修身が唯々諾々と承認した。何だこれは。海軍が寄ってたかって、対米戦争に日本を引き摺りこんだんじゃないかよお。海軍は戦争に反対だったが、陸軍に引きずられて開戦した、なんて大嘘だったのだ。
 あくまであたしの推測だが、陸軍が戦争に引き摺ったと思わされたのは、GHQの工作かも知れない。海軍が対米戦争に無理やり持って行ったと知られたくなかったのだろう。
 米内光正が海軍大臣の時日華事変が始まった。陸軍は不拡大を方針としていた。しかし米内の強硬な申し入れに依り「蒋介石を相手にせず」と近衛内閣は発表した。陸軍は愕然とした事だろう。これで一切の交渉の余地がなくなったのだから。
 米内君も戦争を泥沼化させたかったらしい。目論見通り泥沼となり、米国の介入を招いた。海軍の諸君が御膳立てを整えているかに見えるが、気の所為だろうか。気の所為ではないね、全くの事実だ。
 山本五十六を愚将と評したのは誤りだったかも知れない。愚かだったのではなく、米国の工作員だった、と考えた方が合点が行く。
 山本に限らず海軍の上層部もだ。一体何の為に? 金の為ではないだろう。負ける戦いに祖国を放り込む諸君の気持ちは分からない。あ、工作員だなんて、あたしの推測ですからね。状況証拠しかないんです。
 でもですよ、あたしも長い間騙されていたですよ。陸軍悪役海軍善玉ってね。事実は飛んでもごぜえやせん。米国と戦いたくて仕方ない海軍、謎ですなあ。陸軍はひたすらロシア(ソヴィエト連邦)に備えていた訳だし。
 山本五十六は名将でありました。極めて残念なのは、米国にとっての名将でした。

2020年1月24日金曜日

休題 その二百七十九



 去年十月の休題で、山本五十六連合艦隊司令長官を愚将だと断定した。あたしが様な素人が云々するのはお門違いだとは心得ているが、そうとしか思えなかったからだ。
 その後ネットで面白い話を見つけた。その元になる文献にあたった訳ではないので、真実かどうかは曖昧だが、専門家の発言なので多分そうなのだろう。専門家だって間違えはある。従って話半分に捉えて頂きたい。
 昭和十六年に戦争方針が決まった。陸軍の決定か国家としての決定かは不明だ。だが、その内容は極めて理に適っている。
 資源を絶たれたからには、南方の資源を確保しなければならない。英蘭に宣戦布告して南方に進出する。フィリッピンが横腹を突く場所にあるので、占領せざるを得ない。但し無力化するのみで、統治はフィリッピン政府に任せ、やがて米国に返還すると発表する。
 それで米国と戦争になる確率は低いと踏んでいた。ルーズベルトは戦争をしないと公約を掲げて大統領になった。米国人も第一次大戦の大被害で反戦気分が大きかったからだ。それでも米国と開戦となったら、フィリッピン沖で待ち構えて海戦とする。
 米国の出方を見守り乍ら、陸海軍共に西に向かう。詰まり印度を解放するのだ。これで英国は継戦能力を大きく削がれる。印度洋を抑えられたら、オーストラリアとの連絡も絶たれるのだ。アフリカ東岸も視野に入る。英国は窮地に陥るだろう。
 此れが正解でしょう。米国との開戦は、悪くても五分五分と判断していた様だ。仕方なくやって来る米太平洋艦隊との決戦の勝敗は、これも五分五分位かな。無根拠だけどね。
 引き分けに持ち込めれば、フィリッピン返還を申し出て早期講和も夢ではなかったかも。その前に英国インド洋艦隊は全滅してる訳なのだから。この理に適った決定は何故か覆されてしまったのだ。嗚呼。(続)

2020年1月21日火曜日

閑話番外 その百十一



 一月半ばに妻が弘法山から鶴巻温泉へ一人で出かけた。大体からして、去年の十一月に次女と二人で大山に登って以来の山だと言うのだから、何をか言わんである。
 山用の半ズボンにユニクロのタイツ姿なのだが、タイツの膝が出てみっともないとか盛んに気にしている。ユニクロのタイツなんだから気にする必要なんてないのだ。皆さんのタイツは高機能タイツで、ユニクロなんざとは似て非なのだからね。似てもないかあw
 次は帽子が日よけにならない、とか言っている。じゃああたしのキャップはどうかと言うと、恰好悪いから嫌だと言う。お好きになさいである。
 やっと出掛けたのであたしは仕事に行った。仕事から帰って聞くと、無事に行って来れたとの事だ。さもなけりゃ家にはいないのだから、それは分かっている。
 弘法山迄は人が多かったそうだ。天気が良い日曜日だから当然だろう。其の先はぐんと人が減る。これも何時もの事だ。里湯はまあまあ混んでいたと。ただ、里湯の食堂にろくな食事がないと嘆いていた。とは言っても、以前と違うのは蕎麦ピザがなくなった位だ。そう指摘すると妻も納得した。
 折角の良い温泉なのだから、もう少しまともな食事が欲しい処だ。出来合いの物をチンして出すだけで、その上とても高い。秦野市さんよ、ちと儲けすぎでねえのけえ。
 鶴寿庵が再開してメニューも豊富になった。カレーやフライやおつまみなぞ、チョイスが広がったのは目出度い。ただ、普通の蕎麦屋の値段なので、あたしには敷居が高い。年金生活者が中心と思われる初老の山グループが多いのだから、一寸と辛いかも。お前と違うって? そりゃそうなんだけどね。
 妻は翌日一寸と筋肉痛だと言う。え、そりゃああんまりでねえけえ? 殆ど脚の筋肉がないって事だ。本人の為にも山に追いやりましょう。