2020年1月27日月曜日

休題 その二百八十



 何故その理に適った方針が覆ったなか。山本五十六が真珠湾を奇襲すると譲らなかったからだ。じゃあ、方針に従わない山本を更迭するのが筋ではないか。
 上司の永野修身が唯々諾々と承認した。何だこれは。海軍が寄ってたかって、対米戦争に日本を引き摺りこんだんじゃないかよお。海軍は戦争に反対だったが、陸軍に引きずられて開戦した、なんて大嘘だったのだ。
 あくまであたしの推測だが、陸軍が戦争に引き摺ったと思わされたのは、GHQの工作かも知れない。海軍が対米戦争に無理やり持って行ったと知られたくなかったのだろう。
 米内光正が海軍大臣の時日華事変が始まった。陸軍は不拡大を方針としていた。しかし米内の強硬な申し入れに依り「蒋介石を相手にせず」と近衛内閣は発表した。陸軍は愕然とした事だろう。これで一切の交渉の余地がなくなったのだから。
 米内君も戦争を泥沼化させたかったらしい。目論見通り泥沼となり、米国の介入を招いた。海軍の諸君が御膳立てを整えているかに見えるが、気の所為だろうか。気の所為ではないね、全くの事実だ。
 山本五十六を愚将と評したのは誤りだったかも知れない。愚かだったのではなく、米国の工作員だった、と考えた方が合点が行く。
 山本に限らず海軍の上層部もだ。一体何の為に? 金の為ではないだろう。負ける戦いに祖国を放り込む諸君の気持ちは分からない。あ、工作員だなんて、あたしの推測ですからね。状況証拠しかないんです。
 でもですよ、あたしも長い間騙されていたですよ。陸軍悪役海軍善玉ってね。事実は飛んでもごぜえやせん。米国と戦いたくて仕方ない海軍、謎ですなあ。陸軍はひたすらロシア(ソヴィエト連邦)に備えていた訳だし。
 山本五十六は名将でありました。極めて残念なのは、米国にとっての名将でした。

5 件のコメント:

悪戯っ子 さんのコメント...

陸海空は連携しなかったと?

悪戯っ子 さんのコメント...

近衛内閣は正しかった様に思えます。海軍よりも陸軍の発言力が
あったとゆうことですか?
永野修身とはどんな人物か知りませんが、全うな考えを持っていたのですかね。
大東亜共栄圏と云う思想(疑問が残るが)は、中国から欧米列強を排除しインドからイギリスを追い出す。オランダやスペインのことは知り尽くしていたと政府も軍も甘く考えていたのでしょうか。
太平洋戦争となったのは虎視眈々と構えていた USAですね。想像を超えた戦力を展開したのですね。
レーダーや情報傍受でハワイに向かっていたのを放っておいたとの考えもあるし、宣戦布告は手違いで遅れたとか、、、
で、誰が悪くて誰が良かったか?
漢民族の恨みは毛沢東や蒋介石に代表されますが、ヒトラー、レーニン、毛沢東は大虐殺者にして独裁者です。フランス人はナポレオンを中国人は毛沢東を英雄としています。
困った物ですなあ!

kenzaburou さんのコメント...

アメリカと開戦しなければイギリスやオランダは追い出せたでしょう。
そのアメリカ(ルーズベルト)が日本と戦争したがったのだから仕方ないですなあ。

悪戯っ子 さんのコメント...

大東亜共栄圏と云うのは思想でなく、戦争の大前提でした。だから戦後にインドは日本にエールを贈ってくれました。

kenzaburou さんのコメント...

戦争目的とも言えますなあ。