2014年3月17日月曜日

閑話 その百二十二




 次女がOTの国家試験を終えて、「勉強をしなくて良くなったら、何をすれば良いのか分からない」なぞとのたまう。「山へ行くか?」と聞くと「行く」と言うので、靴と軽アイゼンを購入させた。
 で、又もや塔へ行って来たのだ。今年に入って四度目の大倉尾根ピストンだ。あたしゃあ馬鹿なのだろう、きっと。
 大倉尾根の雪は流石に消えて居たが、残った雪はガチガチなので、下りでは難物になりそうだ。吉沢平からは、其の固い雪が続く。大階段も、殆どが雪の下だ。大階段の途中で次女に声を掛けた。
私「振り向いてご覧」
次女「わー、凄い!」
 平野が目の下に広がって居る。
次女「随分登って来たんだ」
 花立でアイゼンを着ける。あとはずーっと雪道なのだ。此の日も若者中心の日だった。あたしの歳凸凹には、一桁しか会わなかった。多くは、三十代、四十代、いっても五十代だ。尤も、登って居る人の数が少ない。
 頂上に着いた。スカッとは無理だが、視界は効く。ラッキーと言うべきだろう。次女も「綺麗―!」と喜んで、写メを撮りまくって居る。彼女に取っては、塔ヶ岳初登頂で有る。

 
 蛭ヶ岳には日が当たって居るが、塔には日差しが無い。日が無いと雪面は唯白いだけで、何の表情も無い。一寸と残念だが、良しとすべきだろう。其れは直ぐに分かる事になる。
 雪に慣れない次女は、下りに手間取って居る。あたしはポケットに手を突っ込んで、気楽に下って居た。と、アイゼンの爪を階段の木材に捕られた。足は抜けない、体は前に進む。当然、転倒で有る。
 転び慣れて居るお蔭で、体を横へ持って行き、ゆっくりと手を突き乍ら転倒した。
次女「上手く衝撃を吸収し乍ら転んだ」
 外に上手くなる事が有れば良いのだけどね。。。。。
 下りは、小雪の中で有る。塔はガスの中。頂上にもう少し遅れて着いたら、白いだけの世界だった訳だ。O屋で乾杯した時は、本降りの雪になって居た。
 頂上で白い山々を見られただけでも上出来な、次女の初雪山でした。

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

お嬢さんとの初雪山体験、無事にご帰還おめでとうございます!よかったですね。これから、たくさんの山行きを一緒に体験できそうですね。教えることがたくさんあるでしょう。お嬢さん、ラッキーですよー!
OTとは、OCUPATION THERAPIST のことですか。大変なお仕事ですね。

kenzaburou さんのコメント...

やっと休みになったので、出掛けたのでしょう。
はい、作業療法士です。4月からは仕事ですので(国家試験に受かればです)、山どころではなくなるようです。