2014年3月14日金曜日

思い違いは世の習い その四



 そして、私が眠れないのは常の事。テントでも小屋でも、夏でも冬でも変わらない。前述かも知れないが、眠れずゴロゴロ寝返りばかり打って、時計を見れば零時なんて時は、明日を思って焦り狂う(其の気持ちが分かります?)。でも、仕方無い事。
 現に、強い登山者のNなぞ、手付き鍋をカップにしてる位だから、喰う、大いに喰う。寝る、ぐっすり寝る。厳冬期の岩場でザイルに確保された状態でも寝る。私との余りの違いに、茫然とする程だ。
 詰まり私は弱い登山者って事で、一寸と悲しいがそうなんだから仕方無い。Yもそう強い登山者では無いが、実に良く喰い良く眠る。私と違って、強い登山者の素質は充分に有るって事なのだろう。是非強くなって、私の荷物の一つも、持って頂戴ね。
 ざっと好い加減に見ると、良く喰い良く眠る奴は、半分強って処だろうか。お断りした通り、極めて好い加減にしか見て居ないので、保証は致しかねます。

☆思い違いその四 「登山者は命知らずだ」
 飛んでも8分歩いて10分!!
 当然乍ら命知らずは居る。其れも確かに結構居る。でも決っして、登山者は、と言うには当て嵌まらない。此の件に関しては敢えて、余りにも臆病者の私を、例には出さない。
 難度の高い挑戦者程、慎重に準備をする。あらゆる検討をし、最善の方法を採る。此れは登山に限らないのでは?
 いざ課題(岩でも難ルートでも良い)に取り付くと、果敢に行動する。モタモタして居られないからだ。モタつきゃあ失敗する。失敗すれば死ぬ。
 (思い違いは世の習い その五へ続く)

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