2014年3月8日土曜日

思い違いは世の習い その三




 スキー、ゴルフ、ヨット、登山、競馬、狩り(含釣り)、えーと、あと色々だ。
 品高き貴族の遊びも、大衆化すれば大衆のものとなるのは理の当然で、気品なんぞはどっかへ行って仕舞ったのだ。もう帰らないの。覆水盆に戻らずってさ。
 とか言い乍ら、登山だけは辛うじて、昔の香りが残って居る様な気がする。詰まり、山で見掛ける諸君は、少なくともパチンコ屋や場外馬券売り場で見掛ける諸君より、気品が有ると言う事だ。異議の有る人は、実際に見比べて見れば宜しい。一発さ。
 え、たとえが極端だ、比べる相手が悪いって?そうなんだけど、分かり易いかなって思って、つい。勿論外と比べても良いので、好きなもんと比べて下さい。
 登山はストイックな部分が非常に大きいので、気品を保てたのだろう。え、それは登山だけじゃ無いって?分かってますよ、前述の通り此れは山のブログなのだから。でも、どれと比べても、登山は一番ストイックに違い無いと思いませんか。
 「登山者は気品が有る」は、辛うじて生きて居た、としよう。多分OKが出る筈。

☆思い違いその三 「登山者は良く喰い良く眠る」
 此れこそが、強い登山者の必要最低条件では有る。併し、世の中は強い登山者ばかりでは無い。私事だが喰えない(喰わない)眠れない、なのだ。
 特に単独の時は、驚く程喰わない。計算して担いで行った食料の、半分も消費しない(!)。せいぜい三分の一、詰まり、日常生活より少ないカロリーで、山登りをして居た訳だ。それも何日もだ。
 結果は即出る。力が入らず、重荷に喘ぐ事になる。夜も、複数で行くと何のかんのとツマミも食べるが、一人だと飲むばかり。前に、単独行でバテるのはペースの所為だと分析したが、食う量も物を言って居ると、やっと気付いた次第。
 (思い違いは世の習い その四へ続く)

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