2022年12月18日日曜日

閑話 その三百九十

 

 

 三年振りになるだろうか、S、Kとハイクである。武漢肺炎の為に中止が続いていたのだ。今回は女性陣としてKw、Otも加わった。さて困った、Sは登れないKは下れない、登らずに下らない山ってあんのかい?

 高尾山、これはOKだがあたしが行きたくない。だって、山頂は舗装されて街中みたくなってると聞いちゃ行く気は失せるでしょうが。結局弘法山にした。テヘッ。

 Sは半年前に脳梗塞再発したそうで、登れるかなあとしきりに心配している。まあ、ゆっくり行こうと言いつつ登り口に着いた。登り始めて直ぐにバランスが取れないと言う。Kwのストックを一本持たせてもダメである。

 そこで談合となり、Sは下って我々の行く”さざんか”の東海大学前駅で待ち合わせと決まった。Sは携帯も持たなくなったので、公衆電話から連絡して貰う事にした。あたし一人なら一時間後だが四人連れだ、一時間四十分後に着くとした。大甘でした。

 Sは多少危なげに下って行く。我々は登って展望台から頂上が雲に隠れた富士山を見る。風は冷たくやや強いので、冷えて来る。弘法山への公園道をぽっくりぽっくり行く。弘法山山頂は黄色い葉っぱが敷き詰めた様で、おお、と声が出る程だった。初めて見ました。

 もう十一時だった。駅でSと会う時間である。どんだけゆっくりと来たのだろう。四人と休みもしない単独では、時間の経過が全く違うって事なんですなあ。

 急いで東海大方面に下りだすが、枝路は枯葉に埋まって根っこや石を隠すので、皆さん慎重になって捗らない。転んで怪我されるよりはずーっと良いんだけどねw

 結局一時間一寸と遅れて駅に着いたがいない。仕方なく”さざんか”で入浴し、一杯やりつつ食事にした。帰りの車内で電話が来て無事に帰っていた由。これでSは山は無理だと分かった。どんどん古い山仲間が減ります。生きてるだけで良しとすべきなんでしょうね。

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