2022年3月3日木曜日

休題 その四百十五

 

 アメリカ国防省がキエフの陥落はあと数日後に迫ったと発表した。大軍を送り込んでいたので、包囲されたら時間の問題だ。

 ゼレンスキー大統領が包囲前に脱出できるかどうか。脱出成功なら東部で指揮をとれるだろう。脱出不可能になったら捕虜になるか戦死するかだ。その場合は代理が立って抵抗を続ける事になる。どっちにせよ戦争は長引き、ウクライナ、ロシア両国に多くの死者が出る。ロシアは侵略国だが、兵士は嫌々連れてこられたケースが多そうだ。

 もしロシアが勝って終息しても、ロシアの被る損害は戦い以外にも多い。西側の経済封鎖でほぼ経済は窒息するだろう。シナが助けるかも知れないが、それはシナに隷属するのと変わりない。そうなった場合、プーチンは失脚の可能性がある。経済的に破綻するロシアは、勝者にはなりえない。

 杞憂なら良いのだが、そうなった時に日本国内で、侵略者は国際的制裁を受ける、だから防衛なぞ考えずに九条を守るべきだ、と言い出す輩が排出するに決まっている、と思う。今迄もそう言っていたのだから、猶更言い立てる事だろう。

 この説は前提を欠いている。最初欧米諸国はウクライナ見殺しの態度を表明していた。経済制裁はしましょう、後は何もできませんってこった。

 流れが変わったのは、ウクライナ国民が徹底抗戦を決意し実行したからだ。命を賭してロシア軍に立ち向かった。二日間でキエフを陥落させるロシアの思惑は大きく狂った。それを見た欧米諸国が積極的援助に舵を切った。

 日本の平和主義者の言う様にロシア軍にすぐ白旗を上げていたら、以上それ迄である。「天は自ら助ける者を助く」である。

 日本の平和主義者の言う”平和”とは侵略者にとっての平和である。日本人が抗戦しない為に努力する姿は、売国奴そのものなのだ。

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