2009年5月17日日曜日

休題 その十二

店 020

 

 十一の続きなので、嫌いな方はスルーして下さい。
 その十五で突然カルタゴの故事を出されても困ると言われても困るので、簡単に説明すれば、フェニキア人の子孫が現在のリビアあたりにカルタゴという国を創り、ローマ帝国と地中海の覇権を争った事が有った。
 ハンニバルって名前はご存知でしょう?カルタゴの将軍で冬のアルプスを越えてローマに迫った男。迎え撃つローマ軍は八万二千の正規兵、ハンニバル軍は五万の寄せ集め軍。
 カンナエで激突したが、未だに各国軍事大学(日本なら旧陸軍大学)で必ず学ぶカンナエの殲滅戦、数に劣るハンニバル軍の完全勝利だった。それ以来欧米ではハンニバルの名は忌むべきもので、羊達の沈黙の超悪役もハンニバル・レクターなのではないだろうか。
 カルタゴは良いとしよう。
 テリー・伊藤なんざ訳の分からん奴だと思っていたが、何処かで「我々は加害者なんですよ、被害者面は変だ」と言ってるのを読んで見直した。詰まり彼は、日本人の享受している(世界的に見れば、滅茶苦茶に)豊かな生活は、貧しい諸国の犠牲の上に成り立って居る、との意見で全く異議無し!分かってるね、見直したよテリー君。
 憲法の前提は諸国民の善意に期待し、だったっけ?似た様な文句だ。でも、其の前提は本当に正しいの?
 東アジアに限れば、何処も(中国、南北朝鮮、『除台湾』)日本を友好国と扱ってはいない。日本の教科書には抗議をするが(おいおい、其れを内政干渉って言うんだ)、自国の教科書なんざ反日一色、有る事(此れは仕方無い)無い事(此れが困る)書き放題。日本の政府もマスコミも、揃って羊達の沈黙。
 で、ノドンを何百基も並べて日本に標準を合わせて居る現実が有るのだし、場合に依ったら核搭載も有り。どうしよう?
 我が国が唯一台風に襲われた国と(無理にでも)考えよう。貴方は、二度と台風の被害は起こしません、と祈る人ですか?それとも台風が来た時の為に堤防を築き、遊水地を造り、防備体制を整えようとする人ですか?
 はっきり言って、祈る人はいらない。堤防の強化に手を貸してくれる人が欲しい!
 何故諸外国の様にビルに核シェルターを造らないのだろう?先進国(含中国)では法制化されて居るらしい。
 広島、長崎こそ、完璧なシェルターを造るのが道理では無いのだろうか?放っておいてくれ、余計なお世話だ!そう言われりゃ沈黙。
 核兵器は政治的兵器となって(長距離ミサイルが有るので)、使えない兵器となったのはその通りだが、戦略でなく戦術面で言うと、恐ろしい事に核保有国は核を威力の大きいウエポンの一つと認識しているのだ。
 首領様もそう思っているかもですよ。やり様に依っては核の被害も最小限に抑えられる事を、自由に話せるべきだと、思います。

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