2024年3月15日金曜日

閑話 その四百四十四


  次女がPTの試験を受けて暇そうだったので雪の塔へ連れて行ったのは、十年前だった。だって、十年前に書いたから。月日が行くのは早いもんですなあ。今なら連れて行くのではなく、連れられて行く情けなさになるに決まっている。十年で衰える事、驚くばかりである。

 その時、一週間か十日後かに相変わらず暇な次女を大山へ連れて行った。雪の塔の後の大山だ、次女も気楽に出掛けた様だ。それにヤビツ峠迄はバスなんだから登りは一時間で済む。実に楽チン登山ですよ。上の写真は今年のもの。前のは外に保管してるので取り出しが面倒なんで。雪はずーっと多かったですよ。

 今年あたしが思い知った様に、大山の方が馬鹿尾根より歩き辛い。雪が付いているから猶更だ。甘く見ていた次女には塔よりこたえた様だ。そうなんです、舐めて掛かって手強い時はより厳しく感じるの。最近のあたしは舐めてなんかなくても、いつでもどこでも厳しいんだけどね(涙)。

 頂上から見晴台に出て巻路を下社へ、ケーブルカーに乗った覚えがない。あたしは女坂は下った事がなかったから男坂を下ったのだろう。これは一寸とキツかっただろうね。当時の次女は下りに慣れてなかったので、相当神経を張り詰めたと思う。

 三十代終わりから四十代初めの頃は男坂を走る様に下った。どうやって下ったんだ?今ではその感覚さえも思い出せない。もっと若い時は、素足の下駄で長い霜柱を踏んで大山に登り、日向薬師へ走る様に下れた。他の登山者は冬山装備なのに町着で下駄。昔は若かったんです。

 下山して次女は「大山を舐めてたよ」と言う。ま、無理もない。そうなるシュチュエーションだったのだ。伊勢原に出るので大倉屋へは寄れない。伊勢原で乾杯すれば良いものを町田で乾杯と決めて、日高屋へ行ったら廃業していた。駅迄戻ればもう一軒日高屋があるのだが、面倒なのでコンビニでビールを買って帰った。どうでも良い十年前の思い出話、失礼いたしましたです。

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