2016年10月21日金曜日

休題 その百八十一




 ジェイソン・ボーンが、ボーンシリーズ四作目として封切られた。最終作から十年位経ってるのじゃないかい?
 後から造った作品だから、無理が相当有るのは仕方無い。それでも、許容範囲には収まって居るだろう。
 トミリージョーンズのCIA長官は、老け過ぎでねえのけえ、と突っ込みたくなる処だが、ボーンの父親との絡みが有るので、此れ又仕方の無い事だろう。
 入口で「ジェイムス・ボーン」なぞと言って恥を晒しちまった。007と交じり合ったんですな。もっと交じれば、ジェイソン・バウワーなんてえのも有りかな。此の三人共J・Bなのだが、映画のギャグにもなった程だ。
 マット・デイモンは相当体を絞った。俳優だから当然とは言え、因果な商売だ。膨らんだり締まったり、風船じゃ無いんだから。
 一寸と老けたな、とは思わされるが、アクションは立派にこなして居る。尤もボーンシリーズは台詞が少ないのが売りだから、動けなくなったら終わりですなあ。
 此の回は特に動く。静止シーンは非常に少ない。ゆっくりコーヒーを飲む、なんてシーンは薬にしたくとも無い。
 無闇と激しく動くので、観て居ると下手すっと酔って仕舞う程だ。こりゃあ撮影は苦労した事だろう。
 スワットのトラックが暴走するシーンは酔っ払っちゃう代表だが、おいおい、重装甲車じゃないんだから、それは無いだろう、とつい思って仕舞ったが、気にしなければ気にならない筈だ。
 後から造ってくっつけたにしては及第点だろう。尤もボーンシリーズのフアンだかで、そうで無い人にはどうだか不明だ。
 ボーンシリーズを観てない人が見ても、背景が分からなければ大して面白くないだろうから、前作から観る事をお奨めします。

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