2009年1月10日土曜日

閑話 その五

イラスト

 “閑話”は写真でなく、なるべくイラストで行こうと思っています。本当にどうでも良い事だろうけど(読んでいる人にとって、ま、若し居ればだけど)、閑話その五で触れた流産してしまった本と関係が有るのです。 
 流産した本は予算の都合上写真は使わず(使えず)、イラストを挿入する事になっており、表紙はこのブログ冒頭の“始めまして”の靴の絵。しかも白黒。考えて見れば貧弱ですなあ(考えなくても貧弱だって?……正しいんだけど、一寸と悲しい)。
 本には所々にイラストを入れ、それを描いたのは妻なのです。下手でも何でも、忙しい中(当時は母の介護の真っ最中)せっせと描いてくれた以上は、何とか活用したいと思うですよ、普通の神経なら。幸い私は普通の神経なので(?)活用するのです。迷惑なら、謝っちまいます、御免なさい!
 残念なのは妻が山の絵の苦手な事。従って山用具の絵が主になってしまう。
 山頂でスケッチをする人が偶に居る。今は便利な道具が有り、一本の筆で色を変え、さらさらと描き上げて行く。横で覗いても上手いなあと関心してしまう。私は妻にそんな暇は与えず、ただただ歩かせたので、妻にとっては、景色なんぞは夢のうち(山の歌に有りましたね)、山を描けないのは当然の事です。私の責任って訳でご容赦下さい。
 絵は写真と違う。一見写真かと思われる絵でも、伝わって来るもの、迫力、その裏に有るものが全然違う。描いた人の心が反映されるからだろうか。聞いて下さい、お前に絵が分かるの?全然分かんないもんねー。分からないし描けないしー、それでも本物は分かる、目の当たりにすれば、私でさえ嫌でも分かってしまうのだ。
 ピカソ展を見に行ったと思いなさい。変な電球の絵が有る。黄色い光が照明器具から流れ出している絵。その光が本当に流れて見えるの。凄い!で、その絵葉書を買って来て、トイレに貼って有るけど、光は全然流れない。決して場所の所為では無い。唯の分からん絵。本物は凄いと知りました。
 あ、ピカソとか絵の話は、妻のイラストとは関係無い話です。誤解の無い様に。
 詰まり、万が一読んで居る方に、変なイラストの入っている言い訳をしているのです。ヤバイ、妻が此れをうっかり読んだら怒る。フッフッフ、大丈夫、読みっこ無いって。
 って事は、此処は女房すら訪れない絶海の孤島……。ほっとしたり悲しくなったり、人生とは複雑ですなあ。
 そう言う事で、今後共宜しくお願い致します!

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