2009年4月1日水曜日

酒は飲め飲め、山で飲め その一

FH000144

 

 

 お酒が駄目な人には謝っておきます、御免なさい。この章は飛ばして下さい。

 おーい、お酒の嫌いな方、いますかー。

 シーン……。

 フッフッフ、返事がない。さて、邪魔者は去りました。山に酒はつきもの、酒なくて、何の山登りですか、何の人生ですか!
 夏の日、大倉尾根をピストンし、一本松上のベンチで休んでいると五人のおじさんパーティが登って来た(え、私もおじさんだって?まあね)。時間は午後一時前位。暑い日だった。
 がやがやと休んでいたパーティの一人が、クーラーボックスを開けてビールを取り出した。え、上でやるんだろう、と声が上がるがビールはどんどん配られて、乾杯、となった。あらら、此処で飲んじゃ、登れなくなっちゃうよ。
 すると一升瓶が、どんと置かれた。私はその場を後に下ったが、あのパーティはあそこで終った、もう登れないだろう。一升瓶が出ては終わりである。花立で宴会の予定だったのか、堀山予定だったのか、どっちにしろ一本松上になっちまった、下りが楽なだけ良いって訳だ、はっはっはっはっは……。
 人様を笑う資格は、実はない。迷惑なYと一緒に、Aを誘って塔を目指した事がある。Aは二十年も、山とは縁が切れていた。不幸にも、前夜徹夜で一睡もしなかったAと渋沢で落ち合い、登りにかかった。此のAとは、閑話で紹介したAで、此のブログの立ち上げから面倒迄見てくれている恩人Aです。(為念)
 Aはすぐバテた。無理も無い、運動不足と睡眠不足、おまけにやや(?)肥満体。三拍子揃えば怖いものはない、無敵だ!やっと着いた駒止めで、ぜーぜーいってるAに聞いた。
私「あの階段が見えるかい」
A「ぜーぜー」
私「あれを登れば花立だけど、どう、行けるかい」
A「ぜーぜー」
Y「(嬉しそうに)無理しない方が良いよ」
A「ぜーぜー」
 説明が必要だ。Yは迷惑(いびきがですよ)ではあるが、人間は無類に良い。嬉しそうというのは、Aがバテた事にではない。私と山を歩くと、常にYが、ぜーぜーの立場になる。 (酒は飲め飲め、山で飲め その二へ続く)

2 件のコメント:

5windsOfvenus さんのコメント...

Hello from Canada!

I can't ready most of this... but your photographs are so lovely! I just wanted to tell you that!

Cheerio;
April-Anna
The Art of April-Anna
http://www.aprilanna.com

kenzaburou さんのコメント...

Thank you so much for your message.
They are all "Tanzawa" photos where I have been many times, and always fascinates me to go back a lot, since I was youth. This website is all about
"Tanzawa"(the area gathering some mountains) and Im writing essays abut "Tanzawa".
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I hope you enjoyed them.