2009年4月22日水曜日

閑話 その二十

 その十九に続いて妻の山行の話。惚気(のFH010014
ろけ)てんじゃないので誤解の無き様に。
 妻を連れて山を行くと当然自然が呼ぶ。ネイチャーコールミーです。山言葉の女性版では「花を摘んで来る」と言う。ひょっとして死語?男の大の場合は「雉を撃つ」と言う。しゃがみ込む姿勢が雉を撃つ姿なのだ。
 妻は花を摘んで来るのが平気になった、と言おうかならざるを得なかったと言おうか、どちらにせよそう来なくっちゃ山なんぞ歩けないのだ。
 失礼、花を摘む話では無い。
 やがて本文に出て来る鹿に襲われた主脈縦走の時は塔に泊まったが、丁度秦野の花火大会の日で、足元で開く花火を見たのは初めて。結構面白いですよ、下で開く花火って。
 東野に下りたが、バスが来る迄時間が有るので食堂に入ったのだ。ま、威張る事じゃ無いんだけど。食堂に入って威張れるなら、日本中の人間が威張りまくっちまう。
 話したいのは其処に居て飲んでたおじさん達が何かと話し掛けて来て、採った山菜をくれた事で、人情は同じだなと思ったです。詰まりあたしだって、山菜を山ほど摘んで若い(当時です!)夫婦が来ればあげたくなるよ。
 妻は交通事故で尾骨を骨折してからは腰が弱くなり、山とは遠ざかってしまった。最近再開したのだ。
 それ以前は沢登りも良く行った。本文に有る通り妻は頭に難が有り高い所を怖がらない。結構困る。見ていてヒヤヒヤする。
 冷やし中華を食べた新茅の時、大滝を捲いたが、其の大滝に取っ付いて居る二人が居る。それが酷いの、一人は良い、もう一人はバイクブーツで身動きならず、ザイルで引き上げられて居る。そう言えばバイクが二台沢の入り口に止まって居た。引き上げる奴も偉い苦労だし、バイクブーツの奴を沢に入れるな!
 頂上で冷やし中華を食べて居たら其の二人がやっと辿り着いて、ベンチに横になって寝て仕舞った。疲れたんでしょうな二人共、ご苦労様。おいおい、馬鹿するなよ!
 つい此の間(平成二十一年三月)、蓑毛から三ノ塔を歩いたが、妻にはやっとの様で、リハビリには丁度良いだろう。大倉のO屋の一杯のお気に召した様だし。でも其れではあたしゃあ不服で此れからしごこうと思ってます。其れは絶対本人の為になるのだ!
 冬の那須はやがて本文にアップするが、妻には初めての冬山なので、「セブンイヤーズインチベットの世界だねえ」と感動して居る。死に掛けた事を知らない能天気!
 あたしも良い歳になっちまって、老後は妻と山を歩く楽しみを確保する必要が有る。利己主義だって?全然違うね、本人も山が好きなんだから!
 妻は花粉症に悩まされて居る。へへん、山を歩けば直ぐ治る。山里に花粉症の人は居ない。あたしゃあ妻を山に連れまくって花粉症を治そうと決心してるですよ。
 花粉症にお悩みの方は是非ご相談下さい。荒療治は覚悟しての上でですよ!

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