2009年2月16日月曜日

ヒマラヤよりも丹沢! その三

 

 

FH000106

 

 とても風流です。ダニに食われないように気をつけて下さい。つつが虫病とかが有るので、山ダニも馬鹿にできない。命に関わる事も有るらしい。松田駅でそのポスターを見ました。
 で、そういう諸君を見かけると己を忘れて、何と物好きなと呆れる。(男女問わずです、念の為)おいおい、もっと良い山があるだろうに。え、私の事ですか?成る程……。
 今では路になって、手作りの道標くらいあるのでは?あ、確認していません、責任は持ちかねます。念の為。
 で、大山の北北東にも三ツ峰が有る。大山三ツ峰とも、煤ヶ谷三ツ峰ともいう。急な上り下りには鎖や梯子が付き、標高こそ低いが面白い山だ。
 頂上が狭い。二つあるのだが、両方狭い。季節の良い時は人が多くて弁当を広げる場所も無い。かといって、外は急斜面か鎖場で、弁当を広げるには、危な過ぎる。笹や鎖にぶら下がって弁当を食べるのが趣味なら別だが、それにしても、通る人の邪魔になる事夥しく、とても迷惑だと思うので、やらないで下さい。
 冬の日、妻と登った時は小雪がちらつき、流石に一パーティしかいなくて、震えながら弁当を食べられたが、とてもラッキー(?)だった。此処は寒い日、雨の日、槍の降る日が穴場です。
 別の冬、単独で煤ヶ谷から物見峠経由で、三ツ峰を目指した。正規のルートである。で、ですよ。峠に着きました。何を勿体ぶってんだよ!では、最初に謝っちまおう。御免なさ~い。
 峠に着くと、視界が開ける。向こうに見えて来るのは、表尾根から三ツ峰(大山三ツ峰でなく、丹沢三ツ峰)への山々だ。これが、雪を覆って

  夜叉神峠から厳冬の
   白峰の山々を見たような、

   常念乗越から厳冬の
    穂高の山々を見たような、

 感動を覚えてしまった……。いやー、お恥ずかしい。(汗)しかし、偉く感動したのは、本当に本当なのです。……笑って下さい。
 私は、ヨーロッパアルプスでも、ヒマラヤでも、マッキンレーだろうと、比べれば丹沢が良い!絶対良い!
 おい、行った事あんかよ?
 無いね。行かなくても分かるのを、感性というの、知ってる?(読者の皆さんに喧嘩を売ってるんでなく、自問自答です)
 ヒマラヤの天幕の中で、長谷川氏(日本の誇る登山者、故人)が見ていたのは、故郷の、日光の五万図だと、手記で読んだ。堪らなく日光の藪山が恋しくなったと。 (ヒマラヤよりも丹沢 その四へ続く)

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