2009年2月7日土曜日

休題 その二

店 001

 地球に優しいという言葉が嫌いです。従って地球に優しいという言葉が嫌いな奴を嫌いという方は、此処を飛ばして下さい。
 本来、男は好き嫌いを口にするもんじゃ無いとの考えだが、余りに当たり前の様に地球に優しい大合唱が聞こえるので、此処には殆ど誰も来ないんだから、異議を申し述べてもバチは当たるまいと書く事にしたのです。
 地球に優しいとは勿論生物環境に優しい(?)の意で有るのは分かっている。もっと明確に言えば、人類にとって宜しいとなる。生物環境に宜しいとは、個々の生物を愛おしむ気持ちも有るだろうが、結局は其れが人類にも宜しいし、人類外生物に人類は完璧に依存しているからでも有ると思う。
 何故ハッキリと人類生存にとってより良いと表現しないのだろうか?お説教っぽくて詰ま らないからだろう、多分 。
 それより、地球に優しいと表現した方が如何にもあらゆる物を包括し其れを大切にしましょうと思わせる、良く考えたコピーだ。
 世の中には臍曲がりが居るもので、嘘くせー!!と感じてしまう不幸者、たとえばあたしなんかですな。 何処が嘘っぽいかというと、地球は優しくして欲しいとは思っていないし(地球は考えない!)、人類や生物が死のうが絶滅しようが、何の関係も無く太陽系の第3惑星で有るだけで、勿論それ以外の何者でも無い。
 一歩譲って地球を擬人化するのは良いが、優しくするとはこっちが保護者の言い方であって、勘違いにも程が有るとはこの事。まるで水槽に飼われているメダカが「おい飼い主、お前に優しくしてやるぞ」とのたもうたと同じ?否、もっと酷い。もしメダカがそう言ったら可愛い。人類が地球にそう言うと、傲慢愚劣。
 何とかという方程式(何だよ?)が有って銀河系に高等生物の存在する確率を弾き出すのだそうだが、変数が定まらず解は不定でも、一応100~1000らしい。1000~2000億の星系のうちでだ。詰まり地球は奇跡の一つで有って、掛け替えは何処にも無く、SF映画の様な宇宙移住なぞ夢の中の戯言で、地球に住めなくなれば人類は皆死ぬだけだ。例外は無い。ま、さっぱりしてて良いや。
 地球を擬人化して何かを言うとしたら、有り難う御座います、大切に致します、慎ましく暮す事をお許し下さい!が正しいのではないのだろうか? 地球に優しいなぞと聞いて、何とも思わない(と見える)世の人々や特にそれを言うマスコミや企業の正気を疑ってしまう(え、あたしの方が変だって?多分そうでは無い)。
 好き嫌いだからあくまで感性の問題だが、耳障りの良い空虚なスローガンは止めて貰いたい。本当の事を言うのは結構だ。クーラーは全廃、車は一切廃止、エレベーターは取り外す。少なくとも生物環境には優しいでしょうなあ。でも暴動が起きるかな?

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