2009年2月14日土曜日

ヒマラヤよりも丹沢! その二

FH000146

 

 大山川を詰めた時は爽快だった。蛭がいなかったからかな。
 蛭は忘れよう。大山で豆腐が名物なのはご承知の通り。S、K、そして別のKと降りて来て、豆腐料理の店で風呂に入り、宴会になったのだ。
 山から降りて来て入る風呂は、こたえられない!疑う人はやって見るべし。特にこの日はガスった寒い日で、一面の雪、頂上では無闇と冷たい風に吹かれに吹かれ、私もSも手が利かなくなり、Kにリュックを閉めて貰う有様だったので、特別に風呂が素敵!
 頂上で、私は余りの指の冷たさに指を銜えて暖めた。
私「S、指が真っ白になっちゃったよ」
S「俺なんか指が透き通った、ほら」
 本当に透き通っていた。凍る寸前、凍傷寸前。十字懸垂のSにも、指の冷たさに弱いという弱点が有ったのだ。Kは少なくとも指の冷たさには強い。酒には弱いけど(お前と同じだろうって?はい!)
 中年になって、つくづく分かったのは、山で何を焦る必要があるの?という事。急いで登り、せっせと歩き、走り降りて、慌ててバスに飛び乗る。ねえ、貴方、そんなに急いで何処に行くのかね?
 悟った。ゆっくり山を楽しみましょう。
 ばれましたよね。そうです、急ぎたくても、急げなくなったんですよー。ま、事実なんだから否定は野暮、自然体で良いのだ。
 で、この日の風呂の後、豆腐が美味くて、飲む事飲む事、バスの最終だと促され(終バスに間に合うよう教えてと頼んで有った)、バス停が遠かった事。不幸な事に、停留所からうーんと遠い上に、酔っ払っていて、真っ直ぐ歩けないので、尚遠い。ギリギリ間に合って目出度い。自然体も適度が、肝心ですな。
 大山から南へ伸びる尾根。今は地図に路があるのだが、昔は(もう断るのも面倒になった)当然路はない。善波峠から登った。踏み跡は辿れた。でも長くて、蓑毛越に着いた時には、大山に登る気は失せて、とっとと降りてしまった。その尾根をやって見ようと思う人は、下りをお薦めです。秋晴れの一日、相模平野に向かいぶらぶらと下って行くのは、きっと最高でしょう。
 前にも触れたが、大山東面の藪尾根(当時)を、S、K、( しょっちゅう出て来る、我が侭でうるさい諸君)とそのお仲間を何度も連れ込んだ。降りてからの温 泉がメインなのだが、皆さん、藪っぽい尾根には、うんざりしていたらしい。気の毒したね~♪
 皆の嫌がる藪尾根で、たまに同好の士と出会う事が有った。何が面白いのか(おいおい、お前に言われたくない。だよね)、地図を片手にきょろきょろしている。女性のパーティの事もある。え、こんな物好きは男の特権じゃないの?
 男のすなる馬鹿を、女もしてみんとてすなり。 (ヒマラヤより丹沢! その三へ続く)

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