2008年12月27日土曜日

閑話 その二

イラスト11

 

  
 “ガレと草鞋の銀座歩き その三”で、尾山頂で妻と冷やし中華を食べたと書きました。美味しかったとも。結構珍しい事なので触れておきましょう。 山頂で冷やし中華は、贅沢の極致、至高の料理だ(何、お前の生活水準が分かるだって?……ビンゴ)。
 水辺だったら何でも無い事だが、山頂には水が無い。冷やし中華は、麺を茹でた水も冷やした水も、無駄に捨てなければならない。其の分担いで登る必要が有る。私の様に1gでも軽くとのポリシーの持ち主(ああ、そうだよ!ポリシーじゃ無く、そうとしか出来ないんだよ!)には、滅多に無いメニューなのだ。
 では普段はどうしてるかってえと、幕営でも小屋泊まりでも、朝はカップラーメンか即メン。夜は前迄はヴィフィーズだったが、今は進歩したアルファー米。来たかどっこい、これが大した優れものなのだ。
 容器の袋にお湯を入れて十五分、チャーハンでも炊き込みご飯でもドライカレーでも、お好み次第、下手な店よりはるかに美味い。其の上、手間いらずで洗い物無し。不精な登山者の救世主で有る。有り難う、開発してくれた方々!難点は一寸と値が張るなあ。
 でも昔のアルファー米と比べると、月とスッポン提灯と釣鐘、別物なの。値が張る位我慢しよう。その昔のアルファー米を良く食べた。ボンカレーをかけるのだ。結構変な物だったです。新型を知った今となっては、もう戻れない、いや、死んでも戻らない!
 次は行動食。色々試しました。で、辿り着いたのが、マヨネーズとコンデンスミルク。マヨネーズは大匙一杯でご飯一膳分のカロリーでダイエットの大敵、と言う事は登山者の強力なる味方なのだ。ロールパンにマヨネーズを塗ったくりむしゃむしゃ食べる。酸味も有りウィットにもなり食べやすい。しかも傷みにくい。夏の五日間の縦走でもビクともしなかったのでご安心を。甘さが欲しければコンデンスミルクをちゅーちゅー吸う。これも吸いやすく(?)カロリー満点。あと塩分が不可欠なので、豆類をぼりぼりとやる。どうです、お利口さんでしょう。このブログを読んでいて良かったですね。あ、行っちゃ駄目、帰って来て下さい!!!
 定番のチョコやチーズは意外と食べにくい。歳のせいだろう。せいぜいチーカマを齧る位。このブログに来ている人がいたら、多分団塊前後だろうから、成る程と思ってくれる人も多い筈だ。
 従って私の山中での食生活は、朝はつるつる昼はむしゃむしゃちゅーちゅー夜はぱくぱくごくごく(此れはアルコール)以上おやすみなさいで素朴で有る(え、貧弱が正しい?見解の相違ですなあ)。
 食べ易く力になって手間不要、これこそが究極の食料と私は思っているのです。尚且つ軽ければ言う事無し。
 困るのは水で、絶対必要なのに重く、あー水をかけたら水になる物を開発して欲しいなあ、なぞと願っています。(相当間抜けです)

0 件のコメント: