2008年12月29日月曜日

丹沢の東海道自然歩道は登山です その二

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 ああ路に出て良かった、と思ったのも束の間、路の崩れてるの、崩れてないのって、凍った沢より余程危ない。すず竹にぶら下がったり、高巻きしたり、冷や汗もので正規の登山道に合流したら、通行不能の看板が立っていた。思わず頷きました。
 今は前章で触れた通り、稜線を辿るようになっているので、アップダウンは有るけれど、とても安全で良い。疑う人は廃道を……、嘘です、廃道を行っては、絶対にいけない!尤も今は廃道すら無いかも知れない。
 焼山から姫次迄は(スタート地点に戻ったのです)、三峰を楽しみながら高度を稼げる。焼山へは一寸と登らされるが、後は淡々と登れる良いコースである。
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 姫次には唐松が有る。唐松の新緑は柔らかい緑で、露でも付いていると、嘘のように可愛い。蛭ヶ岳へ向かうメインルートを外れて右へ向かえば(詰まり東海道自然遊歩道へ)、袖平へは小さなアップダウンで着く。
 袖平へは変なルートで来る事が多い。社宮司沢、小屋戸沢、袖平北尾根(仮称)。どれも結構苦労した。マイナーのとこばかりだけど、名の有る沢は滝が売りで、初めにお断りした通り、私は高い所が怖い。滝に出会えば、きょろきょろ見回し(下痢すら止まり)、巻く方法を探すのだ。じゃあ何か、でかい滝が無い方が良いってか?
 ビンゴ!!
 だから名だたる滝の無い沢が好き。それは丹沢のヒダを残さずトレースしたいからなんです。できっこないとは充々承知の上。何せ年々足腰は弱るし、笹に掴まる力に不安は募るし、ガレを這うのも辛くなったし、ぶつぶつぶつ……。
 変な物好きって事で、無理にでも納得して下さい。
 袖平からどんどん降りると、小さな(?)風巻ノ頭。十八歳の冬、熊笹の峰からヤタ尾根を下って神ノ川へ降り、風巻へ登り返した事が有る。あらら、又訳の分からないルートを取っている。私は、昔から変な子だったのだろう。降り始めは下に小さく見えた風巻ノ頭が、どんどんせり上がり、やがて見上げるように聳え立ち、あそこを登るのかと思ってがっかりした覚えが有る。従って風巻の頭に付けた、小さな、は取り消すとしましょう。 (丹沢の東海道自然歩道は登山です その三へ続く

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