2013年1月14日月曜日

閑話 その九十五





 前回の続きの馬鹿話。
 写真は、文とは無関係な雪の木道です。
 普段はあたしがガンガン飲んで、Yが「もう駄目」となる。今回は、あたしがもう駄目。Yが平成元年にメルボルンの免税店で買ったレミーマルタンが有るのにだ!
 旨いかって? 24年寝てたブランデーだ、不味い筈無いでしょうが!! 分かってるけど飲めないの、風邪っぴきの爺さんには(涙)。
 普段はYがテント内で何かこぼしたり、引っくり返したりして、あたしが呆れる。此れは決まり事だった。風邪をひきゃあ違う。疑う方は、風邪をひいたら、雨の日を(出来たら冬)選んでザックを背負って、940m程の山へ登って御覧なさい。
 大きめのカップに湯を沸かし、三人分の味噌を溶いて、具を入れて有る各人のカップへ注いだ。詰まり、一人1,5人分って事。するとあたしの手が火器に触れちまって、アチアチ!!とカップを振り回した。アホです。辺りは味噌汁だらけ……。
 それでも一寸と寝たら多少楽になり、夜中の宴会でレミーマルタンもたっぷり飲めたのは、何よりだった。
 例に依ってひたすら寝て居るYを、起こしたのは翌朝5時半だった。此の日は下山のみ、のんびり寝て居る予定だったの。ゆっくりコーヒーを飲んで一日が始まる。
 ところがですよ、下りでも苦しむとは、おらあ情ねえだよ。フラフラして思う所に足が置けないの。う、う、(涙)。
 救いは僅か700m一寸との高度差、何とか降り切った。降り切れなければ、話にならない。あ―、大室山でなくて良かった。尤も、大室山だったら中腹で参ってテントだろうから、結局は同じ事か。
 O屋で朝っぱらから一杯、良いのさ、忘年山行だもんね。
 結論、歳を取ったら、風邪をひいて山へ行くべからず。急性肺炎にならなかっただけ、見っけモンってこったす。

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

お疲れさまでしたー! そうやって、たまにはYさんに華をもたせてあげるのも粋ですよ。良い忘年会でしたね!
山の神聖な空気では肺炎菌も増殖できないでしょう!!!(勝手に決め付ける)

kenzaburou さんのコメント...

はい、粋にフラフラして鼻水を垂らしていました。