2012年7月31日火曜日

ハイクへのお誘い その十五




 大山へのご案内で有る。メジャー中のメジャーな山だが、入山ルートがマイナーなのでご紹介を、と思ったのです。写真は大山からの三ノ塔で、普通は其の上が富士山なのだが、此の日は雲の中でした。
 秦野からバスで蓑毛へ入る。普通はヤビツ峠へバスで行くか登るかして、イタツミ尾根で大山へ向かうが、其れは皆が行くルート、此処で取り上げる必要は無い。
 蓑毛越から大山、展望台を経て下社と言うルートだ。大山からは極めて当たり前のコースになるが、疲れたらケーブルカーにも逃げられるし、先ずはこんな処で如何でしょうか。
 地図上の行程で四時間十五分だが、思いの外に確りと歩かされた。梅雨明け初日の猛暑日だった所為も有るだろう。全身水を被った様な按配で、バスで座るのも気が引ける程だったのだ。電車は立って帰りました。
 蓑毛で降りる人は少ない。ヤビツ行きのバスは長蛇の列だったが、蓑毛に立ったのは二人のみ。中年の女性とあたしのみだ。
 さて、蓑毛からはバス停を背にして、川沿いの路をヤビツ峠に向かって登る。間違ってもバス通りを行ってはいけない。ま、行く筈無いか。



 五分も行くと石灯籠が有る。其処を右へ行く。道標は、蓑毛越、下社となって居る。
 沢を越すと林道を三回越える。道標は確りして居るので、直ぐ上り口は分かるだろう。唯、三回目は左に登る林道に入り、少々歩いて左の山道へ入るのだ。短い間なので、五分もスタスタ林道を歩いて居たら絶対に間違いだ。原点へ引き返そう。標識は直ぐ見つかる。
 林道を越えれば植林の中をひたすら登る。蓑毛から地図上で四十五分、左へ大山へのショートカット道が分かれる。あと十分で蓑毛越だが、此処で左へ登ろう。蓑毛越と言っても直ぐ近くに鉄塔が立ち、昔の面影は今は無い。それより、大山を目指そう。え、嫌?だったら蓑毛越を踏んで下さい。其れなりの雰囲気は保っては居ます。其処から左です。
 どっちにせよ、左へ地図上一時間近い登りを強いられる。仕方無いじゃんさあ、山登りなんだから。唯、あたしの登った日が猛暑だったのがいけなかった。



 そして着くのは追分、地図では十六丁地点。此処から表参道が合流し、メインルートとなる。石の長椅子と石塔が有る。其の長椅子に山女(やまじょ、或いはやまガール)が寝そべって居た。あ、山女って知らないでしょうね。若い(多くは三十凸凹)女性が山登りをするのを、そう称するのだ。
 今回出会った山女は十数人、若い男は三、四人。山女は四人パーティが一つ、男性とのカップルが一つ、後は皆単独だ。スパッツの上に膝迄のズボン、或いはスカート、色鮮やかなリュックに二本ストックと、完璧な装備で有る。汚いおじさんのあたしがウロウロするのを、遠慮したい程なのだ。(続)

0 件のコメント: