2012年6月1日金曜日

長くてきついアプローチ その一



 極めて最初の頃に大倉尾根、別称馬鹿尾根について書た。たかだか登り三時間、下り二時間、比高千二百一mの変哲も無い尾根で有る。詰まらない、此れでお別れしたい、とも書いた。
 しかし、地政学上(オーバーな!)どうしても重要な位置に在るので、誰でも登降せざるを得ない。従って、突き放して、はい終わりはあんまりだと思ったから、再度(嫌だけど)取り上げましょう。
 前にも書いたのを、良く覚えて居たなだって?多少はね、ういー、俺を誰だと思ってんだ? え、酔っ払いか? はいです……。
 何処に行くにも(殆どは)、馬鹿尾根を登るか下るかしなくちゃなんねえ。其れを無視する訳にはいかねえ、ういー。
 馬鹿は置いといて、大倉尾根は、塔ヶ岳への最短ルートなので、表尾根、鍋割り、三ッ峰、主脈、主稜、其の外の、入り口且つ出口なのは、皆さんご存知の通り。
 大倉尾根は当然大倉から始まるのだが、私の場合には、窯元から始まる感が有る。左手に登り窯が有る、あそこで有る。で、窯元から観音茶屋にすっと着けば快調、未だかなと思う日は不調だ。其の日のバロメータとなって居る。
 暫くで道は二分するが、多くの皆さんは右へ行く。左へ行くと、思いの外里山らしい良いコースだとは、何かで書いた。大倉高原山の家へ着けば、三叉路はじきだ。
 見晴らし茶屋で聞いた。
「カップルが登って来てね、小屋の裏の登りを見たら、其の侭降りて行っちゃったよ」
私「ははははは」
 無理も無い。裏から始まる登りを見れば、ウンザリするのは当然だ。私もウンザリする。
 写真は、其のウンザリする登りなのだが、下から撮って居るので、全く傾斜が分からない。平らに見えるが実際は三十度の登りなのだ。腕が悪いのでご容赦。
 でも、本当にウンザリするのは、吉沢平からの登りなのは、今も昔も変わらない。
 (長くてきついアプローチ その二へ続く)

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