2012年6月26日火曜日

ハイクへのお誘い その十三




 山頂を辞すと、即下りだ。145m高度を下げる。此れに114m(経ヶ岳と仏果山の高度差。よって、実際はもっと大きい数字になる)のおまけを付けて登り返すのだと思うと、一寸と悲しくなる処では有る。道が整備され、嫌な所にはロープが有るのが救いだ。
 下り切ると半原越だが、林道になっちまって居る。藪の半原越が林道ねえ、回る回るよ時代は回る、あたしなんざあ目が回るよ。
 林道を横切れば登山道だ。一登りさせられてから、細かいアップダウンが始まる。と言っても登り勝ちなので、そうねえ、10下って16登る、位の感じだろうか。十二の冒頭に書いた如く、環境は素晴らしい。少々のアップダウンなぞ気にならないだろう、多分ね。
 四人連れの初老のパーティ、三十代のカップルと擦れ違った。皆さん梅雨の晴れ間を狙ったのだろう。
 土山峠への分岐を過ぎ、暫く行くと「此の先尾根狭し」と看板が有る。大丈夫だ、実態は「今迄よりは尾根狭し」で、危なそうな所には、ロープや梯子が設置されて居る。一ヶ所岩稜っぽい所が有るが、確り鎖が付いて居るので心配後無用。其処は明るく開け、清清しいのだ。



 地図では仏果山直下に危険のマークが有る。確かに、下りに取ったら下り辛いだろうが、大丈夫、此の案内では其処が登りになるので、何と言う事も無い。嫌な下りも登れば何でも無い、とは山のセオリーで有る。
 登りきれば山頂だが、一寸と手前に左へ高取山への道を分ける。確認しておこう。
 展望台完備の山頂には、四人の中高年パーティと二人の男性パーティが昼食中だった。あたしは仏果山には三度登ったが、此の先の高取山は初めてなのだ。緩く標高を落として目の前に其の高取山が見える。
 


 昼飯は高取山だ、と決めて分岐へ戻り、下りだす。例に依ってロープも完備、心配不用な下り道だ。一寸とアップダウンが有って、三十分も歩けば頂上で有る。此処にも立派な展望台が有る。宮ヶ瀬湖の威力は、斯くも絶大なものかと思わされる。
 流石に仏果山よりは寂しい。単独の男性がお茶かコーヒーを沸かして、昼食中で有るのみだった。(続)

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

10下って16登り、、、鎖場にロープ、、、難所も多くて、ずいぶん本格的な山登りになりますね。

kenzaburou さんのコメント...

ええ、標高の低い割には、面白い山なんです。