2012年2月20日月曜日

山の報告です その二十四


 行動食の話の続き。普段はもっと増しなんだけど緊急だったので、マヨネーズを口の中に流し込み(決して美味しく無いです)、コンデンスミルクも流し込み、チーズとナッツをムシャムシャ食べて、水で流し込み、はい終了。
 合理的で有る。特に冷たい風の中では。え、真似したくも無いって?当然です!
 ガスは補給したが、歩は思うに任せない。普通、新大日迄来れば後は楽なんだが、ちっとも楽じゃ無い。ハーハー、ツルツル、ヨロヨロ、寒いので汗をかかないのが救いだ。
 青年二人と、あたしよりちょい先輩の女性一人と擦れ違った。女性は完全装備で有る。
女性「先には誰も居ないでしょう」
私「二人と擦れ違いましたよ」
女性「良かった、(人が)入って居るのね」
 そして貧弱なあたしの装備(アイゼンは愚か、スパッツも着けて居ない)を見て、
女性「アイゼンも着けないで、凄いわねえ」
私「いえいえ」
 持っては居るが、不精で着けないだけなのだ。それで滑って消耗して居るのだから、何をや言わんやで有る。
 頂上には数人しか居ない。風が雪煙を巻き上げて居るのだから、至極当然で有る。小屋に逃げ込んで居るのだろう。
 あたしも素手で写真を撮って居たら、手もカメラも死んで、早々に下りに掛かった。流石馬鹿尾根、結構登って来るし下って行く。但し雪が踏み固められて居て、滑るので、踵を蹴りこみつつ下る。
 結局下りも難渋、二回も休んでO屋に着く体たらく。やっと下ったと言う感じで、大倉尾根で有ってはならない事だ。春山迄には絶対に回復しなければ、春山どころじゃ無い状況だと判断せざるを得ない。結構ヤバイ状況なんだなあ。まあ、何とかなっさ(無根拠)。
 そんな訳で苦しんだけど、綺麗な綺麗な、プチ雪山でした。

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

空が青いので良いお天気だったかと思っていたら、尾根では 雪が深くて、強風だったのですね。お疲れ様でした。写真にこだわって、手に凍傷を負わなくてすんで良かったです。「夏山歩き」と、「雪山登山」とは、同じ山でも全然 違うものなんですね!!!すごいなー。

kenzaburou さんのコメント...

はい、積雪期の山は、夏とは異なる顔を見せます。
季節によっても微妙に違います。
其の違いが、堪らない魅力なのです。