2012年2月12日日曜日

休題 その八十五


 蛭ヶ岳の章では、神奈川県を訳の分からない奴扱いをしてあざ笑ったが、見直したので、其の報告をします。
 最近、馬鹿尾根の大倉近くで植林の伐採が行われており、時々重機が入って何かやって居る。と言って何も造る様子は無い。
 小屋を造っても仕様無いし、今更公園でも有るまいしと不思議だったが、看板が立ったので、やっと分かった。
 曰く、混成林を造ります。詰まり、植林の合間に広葉樹の雑木林も造成し、山を生き返らせると言う事だ。
 閑話七十七で嘆いた通り、広葉樹林帯が、土を水を山を、そして海を支えて居る。其れをどんどん切って植林にしちまって、手間を掛けられずに植林も死んで行く、と言う世にも馬鹿馬鹿しい構図の一画を、神奈川県が崩してくれ様として居るのだ。
 何故雑木林を切ったかと言うと、楢やくぬぎやブナは用途が無いのだ。まあ、拘った家具にはなるだろうが、多くはマキや炭にしたので、其の需要が無くなれば唯の役立たず。
 で、建築材料に最適な杉や檜になっちまったのだ。極めて現実的な理由で自然には取り返しのつかない犠牲を強いて来た訳だ。
 本当は、丹沢から植林を全部撤去して欲しいが、あたしの山じゃ無いので、其処迄は要求しない(出来ない)。
 神奈川県様、もう悪口は言いません。是非此の試みを丹沢中に広めて下さい。おねげえしますだ、おでえかん様!!日本で一番人気が有る県だべさ、真価さ発揮すべえや!!!
 説明すると、前は車のナンバーは神戸が一位で二位の横浜と競って居たが、湘南が出来てからは湘南が堂々トップなのだ。
 詰まり、全国的に印象の良い県なのだ。其れが花粉症の原因を東京へ撒き散らして居ては、あんまりでしょう。
 期待してます、神奈川県殿!!

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