2012年2月5日日曜日

最高峰に乾杯! その六


 臼ヶ岳から見る蛭は又別の姿だ。頭上に聳え立つ。一寸とオーバーな表現だが、感覚としてはそうなのだ。従って登りは傾斜がきつく、凍結期の下りでは死者を何人も出したとは、檜洞丸の章で書きます。今は整備が成っているのでご安心下さい。と言っても気を許せない下りでは有る。
 尤も、お気楽にと言われても、誰もが注意
して下る事は疑い無い。危ない所は注意するもんなので、何度も書くが、何でも無い所でこそ事故が起きる事が多いのです。
 Rさんの小屋の頃、S、Kと泊まった。彼
等が一緒だったので自炊ではなく、初めて小屋の食事を食べた。夜はおでんライス味噌汁付き。此れだ、此れが憧れだったのだ!
 其の前にYと泊まった時、寒い時期だった。
我々がビフィーズを食べ終えた時、同じテーブルの学生二人が丁度小屋の食事となった。おでんライス味噌汁付だった。
私「おー、おでんか、良いですねえ」

Y「美味しいでしょう(涎)」

学生「……ええ」

 迷惑な親父共だ、人の事は放っておけ!で
も湯気の立ったおでんが如何にも美味しそうで、つい羨ましくて……。そんな訳で憧れのメニューだったんです。
 S、Kにはそんなトラウマは無いので、別
におでんに感激も無い。何かが心に残って満たされないのも、考えようによっては、良いものだ(馬鹿な考えだって?うーん、反論が出来ない)。
 朝はどんぶり飯とキューちゃんと振り掛け、
お馴染みのあれで有った。
K「おう、随分貧弱だな」

私「贅沢を言うな、本来自炊の小屋だぞ」

S「大塚、でも此れじゃなあ」

 君達ね、登山者の本義を忘れ果てたのか?
何時の間に、贅沢な訳の分からん親父になっちまったんだ。大体からして、農協ご飯のパックじゃないだけ良いと思え!え、そりゃ極論だって?
 (最高峰に乾杯! その七へ続く)

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

Kさん、Sさん、日本の白飯とキュウリのキューちゃんとふりかけがあれば、山の小屋じゃなくても、すごいご馳走ですよー!日本の御飯食べたい!!!

kenzaburou さんのコメント...

う、う、う、そうなんですか……。
DOGLOVER AKIKO さんは好きなものを食べて(除チャンポン)、元気溌剌と暮らして居ると思ってたけど、矢張り日本の飯は恋しいんだ。

あたしだったら、一目散に日本へ逃げるけど、そうは行かないんですよね。

人生色々♪って事でしょうかね。