2010年12月18日土曜日

休題 その五十五


 あたしはテレビは見ないとは、何度も書いた。家族は見る。最近はNHKの竜馬伝がお気に入りで、毎日曜には喜んで見て居た。あたしは寝て仕舞う。
 20時スタートの時は寝て居るのだから、山小屋の暮らし、いや、入院患者の暮らしで有る。ボケ老人と言っても正しいだろう。
 当然竜馬が暗殺されて、番組は終った。家族は其れを寂しがる。余程気に入ったのだ。じゃあ、竜馬が死んだら西郷隆盛を軸に、戊辰の戦から西南の役迄描けば、とあたしが言うと、西郷役の俳優に魅力が乏しいので無理だ、と却下された。
 我が家はプロデュース部なのか?
 ワーワー言い乍ら幕末の話に花が咲く。まあ、悪い花では無い。いや、とても良い花だ。
 司馬遼太郎が“竜馬がゆく”を世に出す迄は、竜馬はマイナーな存在だった様だ。一部の好き者しか知らない人物だった。うーん、信じられない思いが有る。しかし、真実なのだ。
 数々の作品で幕末から明治を、新鮮な視点で見事に展開し、広く人々に知らしめた司馬氏の功績は、極めて極めて大きいとあたしは思って居る。
 幕末から明治へ掛けての歴史を、封建制度から帝国主義的資本主義への変換と位置づけたい諸君には、国を保全するが故の壮大なドラマなんざ描かれては迷惑千万なこったろう。
 従って、司馬氏は左翼の諸君には受けが悪いが、歴史は決められた(マルクス等が流れを決めた)見方に従いたい為に、変にひん曲げて、訳を分かんなくする其の手の諸君、嘘はいつかバレるって事さ。
 竜馬伝の後は、坂の上の雲の第二部が始まったが、勿論あたしは寝て仕舞う。
 あの大品を、貧弱なテレビで描くのは、どだい無理だと思って居るし、何とか少しでもわが国を悪く描きたいと言う癖を持つNHKだから、見ないのです。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

実は悪戯っ子の先祖は土佐の金比羅さんで、17代目の神主候補が脱藩して今に至っております。
爺様の弟に結婚の挨拶に行った際に、子供は2人だけにしろ(人口爆発で世界が滅びるから・・・結婚するのにこんな事を・・・)と分家の次男坊なので好きなことをやれとの指示がありました。
その後、雑談に成ったとき実は竜馬が殺されたときに風邪を曳いていたので元気を付けるために鴨だか鳥だかを買いに行ったのは先祖だと聞きました。直系かどうかは定かでは無いのですが・・・
で、私は土佐の「いごっそう」なのですらぁ

kenzaburou さんのコメント...

好きな事をやれ、と言うご先祖の教えは守りましたね、悪戯っ子さん。

竜馬が殺された事については、罪無しと認めます。