山の報告で触れた外れるアイゼンの話。イラストは既出だけど、覚えて無いだろうからOK。
外れるのは買った時からだ。左はプラブーツの爪先のカーブとアイゼンのワイヤーのカーブがぴったり合って居る。右は合って居ずトンチンカンに離れて居る。で、力が加わると見事に外れる。
が掛かるのは大概ヤバイとこなんで、とても嬉しい。
どう見ても明らかな欠陥商品なのだが、あたしゃあ根っから好い加減なんで、其れを使って(実際には使えないで)居る。立派に馬鹿ですなあ。
従ってと言おうか当然にと言おうか、あたしは殆どアイゼン無しで、雪面や雪壁をやって居るんだが、歳なんだから好い加減にするべきでしょう。
其の欠陥アイゼンを買う時に店員に薦められたのはアルミの製品だ。アルミが主流だそうだ。
私「アルミじゃ直ぐ磨耗するよね」
店員「そうですね」
私「矢張り鉄だよね」
で、重くてしかも外れる奴を買ったのだ。
使わない(使えない)のだから、磨耗もクソも無い。あー、馬鹿だった、アルミなら使えなくともずっと軽く済んだ(意味ねー!)。と言う事は詰まり、全く使う事を考えて無いと判断せざるを得ない。丸でアホじゃ!
アホでも、今回は使ったもんねー。朝だけだけど。雪が凍ってるから、仕方無いじゃんさー。滑り落ちるのは嫌だし。
処で、前にも書いたかも知れないが、昔のアイゼンは錆びなかった。山から帰って、其の侭仕舞っても錆びなかった。今は錆びる。赤く錆びる。鉄の違いなのだろうか?そうだろう、外に考え様は無い。
アホがアイゼンを使った話に戻ろう。右は外れる。じゃあ左だけでも着けて歩けば良いだろう?
ピンポーン、そうしたのだ、エッヘン。片足が確保出来るだけで全然違う。危険度は三割以下なのだ。もっと早く気付くべきだった、クッソー、失敗したぜ。(其の前にちゃんとしたアイゼンを買えよ)
一寸と困るのは、人に会った(白砂山には結構登って居た)時、片アイゼンが見っとも無い事だが、何、見掛けがどうでも良いのがあたしの生き方、気にしない。
でも、少なくとも山中では格好良いおじさで居たいとのスケベ心は有るもんで(え、そんなもん有ったのか?ああ、悪かったな似合わなくて!)、口ほどに無く恥ずかしかったですよ(汗)。
これからは片アイゼンで何とかやれば良いのだ。ふっふっふ、物事全て工夫が肝心だぜ(話が違うって!)。
外れて、しかも重いアイゼンの話でした。
5 件のコメント:
わははは。昔、私がくだらない人生、いや違う、今よりずっとスリリングで充実していた頃だけど、競走馬の蹄鉄観察までしていた連中がいた。
ええ。ええ。
蹄鉄は競走馬の競争能力を大きく左右するもんです。練習ではわざと重たい鉄を履き、ここ一番の勝負にはアルミで脚元を固める。アルミとは言わずにニュームと呼ぶ仕事師もいました。
それをパドックで見極めるのがひとつの仕事。おお!!今日はニュームだ!!何だよ平鉄(ひらてつ)かよ~てな具合で。
まあでも世の中良くしたもんでそうした観察もまんまストレートに勝負に反映されたかといわれるといやはやいささか心許ない。
それに鉄は鉄でも“勝負鉄”ってのもあるんだし。
ああすみません。山のお話なのに大きく脱線しちゃいました。まあ朝の小田急線ほどの乱れと思いご寛容くださいませ。
なるほど、アイゼンはアルミが主流になってきているのですね。アルミなら、鉄より軽く丈夫で長持ちして安価でしょう。アルミのアイゼン買ってください。アルミのアイゼン買ってください。アルミのアイゼン買ってください。大きな事故が起こる前に。もう若くないんだから。アルミはいいですよー!。お買い得!。やっぱりアルミでなくちゃあね!みんなみんなアルミです!アルミ!アルミ!アルミ!アルミ!アールーミー!!!
ショートさん
其の蹄鉄使いは理に適ってますね!
勝負の結果は、まあ別にして。
Doglover Akiko さん
>大きな事故が起こる前に。もう若くないんだから
全く其の通りです(汗)。アルミを物色しましょう。
性懲りもなく岩崎元朗さんの「登山不適格者」なる本を借りてきて読んでます。
悉く私のことを言い当てているように思えて来るので、とっとと返せばいいものなのに怖いもの見たさに一枚いちまいめくってます。
こんな風に過ごしていればろくな事のないこともじゅうじゅう承知ですが、始めると止めないのが人の業ですか?
あるいは原罪ですかね。業と原罪を混ぜては論理に誤びょうが生気してしまい。これも困りものです・・・
悪戯っ子
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