2010年5月8日土曜日

山の報告です その十

FH000023

 去年のリベンジを果たしました!
 威張る意味は無いんで、去年は滅茶苦茶に藪に痛め付けられて撤退した訳だが、今年は雪が豊富だったので、藪に邪魔されなかったと言うだけの事なのです。
 去年のエスケープルート、苗場スキー場の筍山から、ゴンドラ、リフトを使って楽に入山と、汚い計画を立てて居たが、な、何と、苗場スキー場は四月十一日で今シーズンの営業を止めて仕舞って居た。
 信じたくなかった。でも事実だった。
 ヘン、上等だぜ、コースを短縮し旧三国スキー場から三坂峠へ登り、白砂山を踏んでから筍山を下るさ。クソ、苗場プリンスの馬鹿!
 三十日の夜、お馴染みのYと新幹線で越後湯沢駅に入り表で寝る。丸でホームレスです。
 一日、快晴。林道歩きをたとえ一時間半でも減らしたいので、駅からタクシーで出発。え、貧乏人のするこっちゃないって?良いんだよ、荷物が重いんだから!(25Kg超)
 タクシーは苗場プリンスを越えて間も無く行き止まりとなった。通行禁止で有る。エーン、バスで来ても殆ど変わり無かったよ(涙)。貧乏人の無駄金使いでしたなあ。
 通行禁止は当然だった。歩き始めるとすぐに雪道だ。しかも凍って居る。車止めに着いた時は、一面の雪。ま、其の前から一面の雪だったんだけどね。兎に角川沿いに雪を踏んで行く。
 三坂峠へは登山道なのだが、雪しか無い。従って、道なんて有っても無くても関係無い。地図を頼りに、こんなとこかな、と川を渡って雪の斜面に取り付き登る。何とか稜線に立てたのは目出度い。
 いやー、雪が有って嬉しい!藪が殆ど苦にならない。雪上に逃げられるから。此れが普通で、去年は異常だったのだ。
 と喜んでは居るが、道では無い稜線を登るのは結構辛い。藪っぽい登りを、たまに雪を踏み抜き乍ら唯登るのだ。
 拙いのはYがやけに遅れる事だ。セバトノ頭迄と思って居たが、大分手前の小ピークで幕営とした。一寸と心配では有る。併しYの丈夫さは人間とは思えない部分が有るので、何とかなるだろう、と思う様にした。
 夜起きて見た空は見事な星空、北斗七星の大きい事!明日も天気は大丈夫、やるぞー!
 二日、予想道りの快晴。但し風が冷たい。五時半過ぎには撤収し登り始める。アイゼンが良く効く。サクサクとアイゼンの音が心地良い。其処でですよ、例に依ってあたしの右アイゼンが外れた。
 面倒臭いのでアイゼンは外しちまう。硬雪の急斜面やトラバースは、必死に靴を蹴込んで、無駄な頑張りを続ける。危ないし疲れる。二度も三度も蹴っても、数センチしか靴が入らないんだから、ヒヤヒヤもので有る。
 馬鹿話は続きます。

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

わー、、、ものすごくアプローチの 大変な山なのですね。本格的な登りになるまでに、2晩かかるのですか!!!

kenzaburou さんのコメント...

えーと、一晩は駅に寝たのです。

上越国境線は西の白砂山から、東は尾瀬へと連なって居ます。其の殆どが道の無い稜線です。
今回行った三坂峠からセバトノ頭は標高が低く樹林と藪で、上ノ倉山からやっと主稜線らしくなるのです。