2009年3月22日日曜日

閑話 その十七

店 010

 

 十六の用語説明の続きです。え、詰まらない?気のせいです!
★アイゼン。雪上で使用する爪が有って滑らない為の道具で、昔は鉄だったが今は合金かアルミで軽くなった。あたしゃあ鉄に拘って重さに泣いている間抜けさは相変わらず見事で有る(?)。
 8本爪だったが何時の間にか12本爪ばかりになって、前に突き出した2本が邪魔で仕様が無い。皆が氷滝を登る訳では無いのにと不思議なのです。
★巻く。滝や崩壊地点を避けて通る事。滝は横の小沢か斜面を登り、落ち口へ下り、崩壊地点は多くの場合は其の上方を通過して路に戻る。
 割とヒヤヒヤさせられる行為で、あたしの様な高所恐怖症には鬼門です。
★グリセード。ピッケルを支えとし、登山靴の踵で雪渓を滑り下る技術。スキーの靴バージョンと思って頂ければ、ほぼ正解。非常にカッコ良い姿で、靴を捻ってストップする時なぞは、おー、と見とれてしまう。残念ながらあたしゃ次の奴しか出来ません。
★尻セード。ピッケルを支えとし、尻で雪面を滑り下る技術(?)。グリセードと異なり雪渓に限らず雪面なら全て応用可能という強みが有るが、カッコ良くないのが悲しい。
★スカブラ。雪面に風が描く模様。良い物ですよ。
★トラバース。斜面を横切る行為。意外と危険を伴う事も有る。上越の清水峠から謙信尾根を下るには、隣の尾根へトラバースしなければならないが、夏なら道を行くだけなので何でも無い。積雪期は大苦労となり、雪の凸凹(それも小山の様な)を越えながらトラバースするので、いっそピークに登って隣の尾根へ取っ付いた方が楽な位だ。
★停滞。悪天候の為予定の行動を止め、天気の回復を待つ事。これが単独で幕営の時は、一日の長いの長くないのって、やって見なくちゃ分からんでしょう。
★ピストン。同じ道を行き戻って来る事。
★アタック。テント(或いは小屋)から軽装で出発し目的のピークを踏む事。殆どが前記のピストン行動となる。
★火器。ウエポンではなく、山中で使用する炊事用具。昔々はホエブスと言う白ガソリン(オクタン価ゼロのガソリン)を燃やす物が流だったが、今は博物館物で、ガスコンロ全盛となった。それもあたしが後生大事に使っている二十年物と違い、カロリーが馬鹿高く、お湯なぞあっと言う間に沸く。
 其のコンロの口を変えて、照明にも使用する。いやあ、贅沢な時代になりました。
★カブラ徳利。備前独特(多分)のカブラの形状の徳利で一升以上の酒が入り、姿はほれぼれするのだが、注ぐにはとても重いという欠点が有る。
 上のは冗談です。説明しなけりゃならない冗談ってのも何だかなあ。以上で山用語説明を終ります。

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