2009年3月16日月曜日

四つ目の峰は? その二

FH000098

 

私「カップルがどうしました」
A「貴方、会ったんですか?」
私「変な奴らでしたよ」
A「変ならそうだ。バテちゃっててね」
B「堂平から来て、間違えて三ツ峰を下ったみたいだな。金冷やし(大倉尾根にも同名の場所有り)の下で会ったから、もう 下って林道を登るしかないよな」
私「え、堂平へ下る積もりだったの」
C「あそこ迄来たら、もう登り返せないよ」
A「堂平に車を置いてあるんだって」
C「懐中電灯は持ってっこないな、でも林道 だから、夜通し歩いても大丈夫だろう」
私「そう、林道だからね」
 詰まり、彼等がへばっていた金冷やしから一時間半下って此処に着き、四時間近く林道を登らなければ、馬鹿ップル(失礼)の車が置いてある堂平に着けないって事。下る尾根を間違えたのだ。(林道で間違えない事を祈ります)
 おいおい、気づけよ、三ツ峰の登りで変だと思うだろ、普通は!堂平からは登るだけなんだから、帰りは、そう、下るだけですよね。その有りえない登りで私と出会ったのだ。
 その時、挨拶が返されれば、私も、これから長い下りですね、とか言うでしょう。そうすりゃ彼等だって、え、と思って聞くですよ。堂平はこっちですよね?とか。それだけで悲劇は避けられたのだ。
 馬鹿が山に来るのは、気の毒!あ、不適切な文章、忘れて下さい!書かなかった事にしますから。
 これを読んでいる方に言うのは、釈迦に説法とは存じていますが、山では、挨拶をしましょう。大倉尾根とか、表尾根とか、人がうじゃうじゃいる所は別です。かえって迷惑の場合もあるので。少なくとも、余り人に会わないところでは、必要です。余分な説法、失礼しました。
 馬鹿ップルは無事です。気になってニュースはチェックしていました。どっかに泊まって翌日堂平へ戻ったのだろう。夜通し歩けるとは思えない。ひょっとすると、タクシーを使ったかな?ま、無事で何よりでした。
 金冷やし、大倉尾根と同名だがこちらの方が一寸と痩せ尾根っぽく、巻き道が連続し桟道も結構造られて小さな梯子も有る。雪が付いていると嫌な所だろうが、軽アイゼンが有れば問題無いだろう。冬場は気を付けて通過しましょう。
 堂平といえば、妻と次女(当時小学生)、長男(同低学年)を連れて車で入った事がある。堂平から道を行かず、真直ぐ瀬戸沢ノ頭(ばらせばこれが三ツ峰の、幻の四峰目なのだ、えっへん)を目指した。アザミが咲いていた。道ではないので当然ひどく歩きにくい。長男は、アザミが痛い、滑って歩けないと泣き叫ぶ。妻が叱りつける。小さな蛙がいて、次女が蛙だー!と叫びまくる。(次女は虫や蛙を異常に怖がった)家族の怒鳴り声泣き声が、静寂な山に響き渡っていた。とても情無い……。 (四つ目の峰は? その三へ続く)

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