2013年4月21日日曜日

柄でも無い事 その四十三




 Yと渋沢駅で待ち合わす時も、町田駅で車に拾う時も、Yは箱根そばを食べて居る。Yにとっての丹沢とは、箱根そばの事なのではないのだろうか。
Y「一杯食べて行くと、全然違って楽なんだよね」
 確かに、炭水化物、油(天麩羅)、塩分、蛋白質(ちくわ等)を摂取するのだから運動前には持って来いで有る。前述でした(ペコリ)。
Y「それに、凄く美味しいの!」
 そう、今回は其の話。前にも箱根そばには触れたが随分前なので、又行ってみよう。
 説明する迄も無く、箱根そばは小田急線の駅そばで有る。昔は唯の駅そばだった。何時からか生そばを茹でて出す様になった。結果、駅そば日本一と評されるに至った。
 とは書いたが、誰が評してるかってえと、あたしなので、説得力が極めて乏しいのだ。無いに近いだって?……其の通りだ。
 食べ比べて欲しい、外の駅そばと。あたしだって、全部知ってる訳が有る筈無いけど、少々はかじって居る。
 JR東日本は置いておく。旅客を息をする貨物だと思って居るのだろう。従って息をする貨物に相応しいそばを提供する。当然の発想だ。人が、味災と呼ぶのも無理は無い。
 京王は?京急は?東急は?東部は?西部は?JR東海は?名鉄は?近鉄は?阪神は?
 限(きり)が無いので止めよう。何処も箱根そばの水準には達して居ない。
 山帰りの駅そば、それも信州・甲州の本場物は美味い!とは言ってもシチュエーションの問題で、冷静に見れば箱根そばには及ばないのだ。
 駅そばで生そばは何処だろう?十年前には当然乍ら、何処にも無い。今は少なくとも一件は有る。松本駅のそば屋で、別料金が必要だが、茹でてくれる。そばは美味い!残念乍ら、汁の味が箱根そばに迄は届かない。
 箱根そばは、今や小田急線から離れて出店して居る。千歳烏山、幡ヶ谷、橋本、古淵、蒲田、川崎、茅ヶ崎、豊洲、新橋、四谷見附、秋葉原、田町、赤坂と言った按配だ。
 「食べ物屋が羨ましい、美味しいものを出せば客が付いてくれる」、と売れないメーカー時代に良く口にした言葉だが、全く其の通りなのですなあ。

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