2012年9月21日金曜日

山嫌いの製造法 その一



 山に縁が無かった人や、興味の無い人を山に連れ込んで、結果として(私は意図して居ないの!)悲しい思いをさせた事は、「迷惑でしたか?」(ラベルは迷惑者)に書いた。
 実は外にも有るのだ。其れも結構有る。其のうちの二、三をゲロって、懺悔の真似事でもして見よう。
 あ、はっきりさせとくと、私はキリスト者では無く、仏教徒ですからね。仏教でも懺悔は大切で、しかも重いのだ。
 私と妻の共通の友人のSYさん(女性)と飲んで居る時、山に行く話になった。酔ってる私は無敵だ。「じゃあ、沢登りだ、葛葉沢で決定!」と、葛葉沢に行く事になった。
 酔いが醒めればまともになる、幾ら私だってさ。初めての沢登りだって?誰が言ったんだよ!(おいおい、自分だよ)こりゃやばいぞ、と即連絡してYに同行を頼み、サブザイルを持って葛葉沢へ入りました。Yよ、来てくれて有り難う!
 前述の通り、沢登りの入門の本の初めての人向けと有れば、先ず間違い無く葛葉沢だ。本当に可愛いくて危なく無い沢だ。おまけにガレも殆んど無い。少しは有るけど、玩具みたいなもんだ。
 でも、SYさんは山に(沢登で無い普通の山)行きたかったのだ。勿論、沢だからねとは説明したが、未経験者の誰がそんな説明で分かるのだろう?分かりっこ無い!
 当然背負って来たリュックは、町用の皮製の洒落た奴。で、あっと言う間に沢になったのだから、カルチャーショックでしょうなあ、はっはっはっは。
 失礼しました。笑い事では無い。「責任者を出せ!」と言われりゃ私が出るしか無い。で、川原を歩かされ、小さな滝を登らされ、斜面を這わされて、お洒落な服もドロドロと相成った次第。沢登りだから当然では有る。
 勿論Yもサポートするし、一寸とヤバければサブザイルを出すと言うサービス振り、お姫様扱いなのだから、上等で有る。妻は何度か沢の経験が有るので、放ったらかし、でも何とかラストから付いて来たのは偉かった。
 SYさんはガレでは這い、尾根に出る迄の斜面でも這い、それもアザミのシーズンだったので、アザミを何度も掴んでは痛がり、ヒーヒー言って尾根に登った。
 そして、三ノ塔のピークでコーヒーを沸かして飲んだのだから、本人もきっと喜んで居るだろう、と思う……。
 矢張り、お洒落に普通の登山道を行きたかったのかなあ、女性としては、と今更乍ら気付く駄目な私。
  同じ葛葉沢でもう一つ。
 私と、Yと、達磨さんが転んだ(ラベルは続大室山)の時のSB、それにII(初めての登場です)で葛葉沢へ行った。
 (山嫌いの製造法 その二へ続く)

2 件のコメント:

DOGLOVER AKIKO さんのコメント...

わーわーわー!
罪つくりですね。罪深いですね。大罪ですね。ひどいなー。ちょっと飲んだ流れで、そんなことになるなら、もっともっと余罪がありそうですねー。
オイ、吐いちまえ! みんなバラしてしまったら、すっきりするぞ。あれも、これも、こっちも あっちも、お前がやったんだろ。みんな吐いちまえ!

kenzaburou さんのコメント...

う、う、旦那、あっしがやりやした。
あれもこれも、みんなあっしでがす。
いかようなご処分も、おうけいたしやす。